イミタチオ・クリスティ

村の小さな教会

6月11日(木):必殺仕事人

       

f:id:dotadotayocchan:20200328094203j:plain


      ・・・・日本の護民官・・・・

      八丁堀 中村 主水(なかむら もんど)

テレビ・ドラマの主人公である。何の非もないのに、悪人たちに無慈悲にも殺された者の仇、無念をはらす「仕事人」である。これはまた、日本版の「護民官」のようなものである。

こんな時代劇がヒットするのも何とはなしに分かるような気がする。今の時代、政治や教育のことを論じていくと、しぜんにネガティブな気分になってくる。そんなこととは、関わりなしに生きていけたらいいのにと思う。実際大抵はそうしている。

しかしながら、そうであっても、私たちは気づいていなければならないことがある。この時代の様々な不条理、不法を辿っていけば、そこには紛れもなく「サタンの影が見え隠れする」と

いうことである。・・・・・・・

私たちは自分の「弱さ」をサタンや悪霊のせいにしてしまう。

サタンは私のような「つまらない男」に関わりあうほど暇ではないのである。奴はエラク忙しいので、私のようなとるにたらない者を相手ににしないのである。奴の本部、仕事場、工場は空中にある。・・・・・・

【あなたがたは自分の罪過と罪の中に死んでいた者であって、そのころは、それらの罪の中にあってこの世の流れに従い、空中の権威を持つ支配者として今も不従順の子らの中に働いている霊に従って歩んでいました。(エペソ人への手紙2章2節)

宣教者の働きは、この世にあって知らず知らずのうちに、「悪色」に、サタン色に染まっていく人々を、そうしたサタンの支配から神に立ち返らせることである。空中の支配者が今何をしているか、世界がどのように、変わりつつあるのか、見極め、それを退けて神に立ち返っていくことが「悔い改め」であり、「回心」なのだろうとおもう。

     ☆        ☆       ☆

中村 主水を演じた藤田まことはいい役者さんだった。この八丁堀は彼のはまり役であった。喜劇役者であった彼の素質を見抜いて起用した監督もすごい。一角(ひとかど)の人はそうした眼力を備えているものらしい。

f:id:dotadotayocchan:20200611200632j:plain

今回は彼の笑顔の写真を載せたが、仕事人のあの鬼気迫る形相は役者さんの凄さを感じる。

f:id:dotadotayocchan:20200326085651j:plain

f:id:dotadotayocchan:20200611100321j:plain