イミタチオ・クリスティ

村の小さな教会

6月29日(月):誕生日

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朝、書斎にいるとちえ子が来て、今日はわたしの誕生日、と言った。すっかり忘れていた。どこかに行きたいというので、丁度、十和田湖の新緑が一番きれいな時期なので、十和田湖を一周し、温泉へでも入ってくるつもりで出かけた。小坂のインターを降りたところで道を一本間違えて、碇ヶ関の方へ出てしまった。仕方がないので、逆回りのコースになるが、黒石を通って、以前、行ったことのある温湯温泉(ぬるゆおんせん)へ向かった。この温泉宿は、吉川英治が泊まり込みで来ては、執筆していたというふれこみの宿であった。特別立派な宿ではないが、温湯温泉町から一軒だけぽつんと離れて建っている宿で、

文人が物書きをするには、格好の宿のようであった。奥入瀬渓流のような小川があり、せせらぎの音が聞こえる。小さなつり橋を渡ってから、少し奥まったところにある、まことに静かな

宿なのである。吊り橋の所に着くと、柵がしてあり、温泉宿は廃墟になっていた。

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これまた仕方なしに引き返し、町場にある温湯温泉に入り、ちえ子の実家に向かった。恩寵教会の初穂

である義兄、文雄が雨合羽を着て、仕事をしていた。87歳

さすがに足元がおぼつかなかった。いつか、どこかで倒れるだろう。それも定めであれば、しかたがない。津軽の人たちはそう言う人たちなのだ。覚悟はしておかねば・・・神はゆたかな人生も、また何の実も結ばなかった人生も、お愛しになる。義兄は恩寵教会の、最初の受洗者である。

わたしは、朝の祈りで必ず祈っている。主はわたしの祈りを知っておられる。

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