イミタチオ・クリスティ

村の小さな教会

8月7日(金):お山の杉の子

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むかしむかしそのむかし

椎の木林のすぐそばに

小さなお山があったとさ

あったとさ

まるまる坊主の禿山は

いつでもみんなの笑いもの

「これこれ杉の子起きなさい」

お日さまニコニコ声かけた

 

一二三四五六七(ひいふうみいよいむな)

八日九日十日(ようかここのかとうか)たち

ニョッキリ芽の出る山の上

山の上

小さな杉の子顔出して

「はい はい お日さま今日は」

これを眺めた椎の木は

「アッハハのアッハハ」と大笑い

大笑い

 

「こんなチビ助何なる」

ビックリ仰天杉の子は

おもわずお首をひっこめた

ひっこめた

ひっこめながらも考えた

「なんの負けるかいまにみろ

おおきくなって皆のため

お役に立ってみせまする

 

ラジオ体操ほがらかに

子供は元気に伸びてゆく

むかしむかしの禿山は

禿山は

いまでは立派な杉山だ

誰でも感心するような

強くて大きく逞しく

椎の木見おろす大杉だ

大杉だ

 

リンクコード:https://utaten.com/lyric/ac1801240/

作詞:吉田テフ子 サトウハチロウ 作曲:佐々木すぐる

 

     ☆        ☆         ☆

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昔この歌が流行った頃、戦後間もない頃、小学生だった。学校の近くにこの小さな禿山のお山が、この歌に歌われているようなお山があった。私たちは「はちまき山」と呼んでいた。その頃は、木炭の生産がこの地方で盛んで、いわゆる、椎の木(どんぐりの木)が沢山あった。山の中腹に炭焼き小屋があって、終日煙があちこちに見られた。

冬、小学校の体育の時間は、みんなスキーを履いて、「はちまき山」へ登りそこから学校まで滑り降りて来たものだった。本当に

歌のとおり、まるまる坊主の禿山で、樹木が一本も生えておらず、草原が山を覆っていた。ひい、ふう、みい、よ・・・と、

それから何十年経ったろうか、あのどんぶり鉢をひっくり返したような、禿山は、すっかり杉の木立と灌木に覆われている。

「お山の杉の子」の歌がそのままある。そして、今は、私たちの

(犬のまると)格好の遊び場となっている。・・・・・

それにしても、ネットで調べて見て驚いた。こんなに長い歌詞だとは知らなかった。私が覚えていたのはせいぜい一番の途中から二番の初めまでであった。この歌は小さな物語を象徴している。

この歌の前歌は、戦前の兵隊さんを励ます歌だったらしいが。

このままの方が、ほんわかとして嬉しい。それにしても、大鰐スキー場で鍛えた直滑降、斜滑降、不格好は、(小学一年まで大鰐町に住んでいた)誰にも負けなかったよ!・・・・

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こいつもこのブログに度々登場するなぁ!

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