イミタチオ・クリスティ

村の小さな教会

9月21日(月):赤毛のアン

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今、日曜日の午後11時から、NHKで「赤毛のアン」の物語が放映されている。この物語は、カナダの女性作家、モンゴメリーという人が書いた。日本では、1952年に、村岡花子が翻訳し一躍有名になった。それを、NHKの朝ドラで、「花子とアン」という題名で、放映した。2014年春からであるから、大方の人の記憶にまだあるだろう思う。村岡花子がこの本を翻訳するまでの半生を描いたものだった。・・・・・・・

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花子は、山梨の貧しい家に生まれたが、幼いころから近くの小さな教会に通っていた。父は、あちこちを旅しながら、伝道しているようなどこか変わった人であった。花子自身は教会で英語に親しみ、その語学力はそこで芽生えた。周りの人は才能を伸ばすために協力して「東洋英和女学校」へ進ませた。そこは裕福な家の子女の通う学校で、貧しい家の子である花子は「給費生」として特別に入学できた。しかし、如何せん育ちが違うので、いろいろ差別されながらも、卒業し、母校で教鞭をとることになった。やがては翻訳家として生きていくことになるが、そうして、生まれたのが、モンゴメリーの書いたアンの物語を翻訳した「赤毛のアン」である。・・・・

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花子は震災や戦争を乗り越え、私たちにこの本を通して、夢と希望を送り届けることになった。アンの物語は、テレビで観て頂くことにして。孤児として引き取られた10歳の子の、おしゃまで、空想屋さんで、物おじしないアンに私たちは、勇気と共感を覚えるのである。孤児であるこの子には、もう何も失うものがない。そんな思いが、あの破天荒で、早口でまるで機関銃のように飛び出す言葉の内に秘められいるような気がするのである。・・・

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後半のドラマはまだ観ていない。これからどんな騒動を起こしてくれるのか楽しみである。アンの引き取られた家は、気の弱い兄と、妹の暮らす家庭である。妹は多分ピューリタンの信仰者で、そのようにアンをしつけようとして手を焼くが、次第にアンという子の内にあるものに気付き始めていく。これはアンと養母の物語である。10歳の子がやがて、多分、養母を変えていくのだろう。そこがこの物語の、作者の書きたいことだったのかも知れない。それにしても、役者さんがうまいねぇ、養母は最初あまりアンを気に入らなかったが、(書き忘れていたが、この兄妹は男の子の、養子を欲しがっていたのだが、手違いから、来たのはアンという女の子だった、そこから騒動が始まる)次第に変わりそうになっていく。その微妙な仕草や表情を見事に演じている。ドラマではなく実話を観ているような気になってしまうところが、今の日本のドラマと違うものがある。

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今朝はちえこが祈りに来なかった。そもそもの原因は、猫のアルが私の起きるのに気づかず、寝坊した。それで猫パンチをちえこに加えず、二人とも仲良くオネンネ。いつもなら「行ってらっしゃい」という風に廊下で見送るのだが、今朝は寝ていた。・・・・

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こいつは招き猫かもしれないアルが来てから夫婦喧嘩をしたことがない