イミタチオ・クリスティ

村の小さな教会

9月26日(土):クララ 輝くもの


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1194年、アシジの町にフランシスコから遅れること12年。もう一人の聖女が誕生しました。フランシスコは裕福な商家に生まれましたが。・・・・・・

聖女の名は、クララ。その母は大変信仰あつい人で、クララを身ごもっていたとき、「女よ、心配するな。全世界を照らすべき光の子を与える」という声が心に響いて来て、その子の名をクララ(輝く者)と名付けました。

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クララは伯爵家の令嬢として生まれ、大事に育てられますが、母の影響もあり信心深く、また、貧しい人々への思いやりも持っておりました。それに彼女はとても美しく、町を通ると若者たちが皆振り返るほどでした。多くの良い縁談がきましたが、「私には他に考えることがあります」と言って断っていました。ある日のこと町で、フランシスコの説教を聞くことが出来ました。

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フランシスコ

そのとき、クララは自分の求めているものを見出し、彼の弟子になることを決意しました。家族の者は反対し、それを力づくでも止めようとしましたが、クララの決意は堅く美しく長い髪を切り、宝石入りの帯から荒縄へ、刺繍入りの衣服から毛衣へ着替えました。この時にクララ18歳でした。

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家の者たちはいったん諦め帰りましたが、その16日目には、今度は妹の

アグネスも姉の後に続きました。その後、父が亡くなってから母オルトラナと末娘ベアトリーチェもクララのもとへ手をとって行きました。こうしてアシジにもう一つの女子修道院が初めて形成されていきました。噂を聞いて、次々に入院する人が来ました。

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修道院

ある時のこと、イスラム教徒の軍隊がイタリアに乱入し、アシジのにも迫ってきました。荒れ狂う兵隊に女子が立ち向かうことは出来ません。その時、クララは病気で臥していましたが、力をふりしぼって修道院の入り口で神に祈りました。そこへ兵隊たちが押し寄せましたが、突然何かに怖れて退散してしまいました。神がクララの祈りに答えて下さったのでした。フランシスコはクララの励ましや、慰めを受けることがしばしばでした。

また、クララも彼の指導を受け、二人は互いに良き理解者、協力者となりました。フランシスコの病はおもく、その召される日まで看病していたのはクララでした。貴族の家に生まれながら、その身分も豊かさも捨て、ひたすら師と共に清貧に生き、人々に仕える信仰を通し1254年60歳の生涯を閉じ、主イエスのみもとにいきました。・・・・・・・

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シャロンの花イエス

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アシジの町その両端に離れて修道院がある