イミタチオ・クリスティ

村の小さな教会

10月11日(日):寓話 孔雀

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世界で最も美しい鳥、一度だけ動物園でみたことがある。得意げに羽を広げて見せた。

クジャクジュノンに不平を言った。

「女神様、わたしが不平を言うのは、ぶつぶつ言うのは、

理由のないことではありませぬ。

あなたがわたくしに授けてくださった歌声は

だれにもかれにもいやがられる。

ところが、サヨナキドリは、ちっぽけな生き物のくせに、

よくひびきわたる、しかも優しい声を出して、

あれ一人が春を告げている」

ジュノンは怒って答えた。

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「ねたみ深い鳥よ、黙っているのが当然なのに。

サヨナキドリの声をうらやむなんて、お前のすることか。

おまえはその通り、頸のまわりに

さまざまな絹で色どられた虹をつけ、クジャクの舞をまい、

宝石店の店のように

わたしたちに見えるみごとな尾をひろげるのに。

おまえ以上にみんなの気に入る

どんな鳥が世界にいるの。

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どの動物でもよいものをすべてもっているわけではない。

わたしはおまえたちにそれぞれちがう性質を与えた。

タカは軽快、ワシは勇気がある。

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カラスは預言に役立つ。

小ガラスはやってくる不幸を告げ知らせる。

みんな自分の声に満足している。

不平を言うのはやめなさい。やめなければ、罰として、

おまえの羽をとりあげてしまうよ」

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寓話に解説をつけるのは愚かなことだ。やめておこう、読む人がそれぞれに楽しめばよい。モモコさんのことを聞いた、チカちゃんも痩せてきたという。他にもいろいろ気になることが多い。昔、アメリカのニュース・キャスターは、どんな大事件を報道した後にも、いつもと同じ言葉で締めくくったという。『まぁ、今日はこんなところですか』・・・・何事にも動じない

心を持ちたいものである。