イミタチオ・クリスティ

村の小さな教会

11月1日(日):四番目の博士

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すべての物語の中で最も美しいものの一つが、「四番目の博士」の物語である。昔、幸坂兄が、この物語を見つけ、教会で紹介してくれた。その名はアルタバンと言う。イエスの誕生のおり三人の博士たちがやって来たことは知られているが、物語では実は4人でそのユダヤの王としてお生まれになる幼子に捧げ物をするために出かけることになっていたのだが、彼はその集合場所に着くのが遅れてしまった。

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彼は集合場所に急いでいたのだが、前方にぼんやりとした人影を見た。それは熱病におかされた旅人であった。もし彼がとどまってその熱病におかされた人を助けていたら遅くなってしまうだろう。しかし、彼はとどまってその人を助け、いやしてやった。彼は遅れてしまった。他の三人の友人たちは、アルタバンが駆けつけた時、既に旅立っていた。砂漠を一人で旅することは出来ない。友人たちとキャラバンは旅立っていたのである。彼は王に捧げるべく持っていたサフャイヤを売って、キャラバンを組織して、エルサレムへ向かった。

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しかし、彼がベツレヘムへ到着した時、既にヨセフ、とマリアとその子は立ち去っていた。彼がベツレヘムの宿にいる時、ヘロデの兵隊たちがやって来て幼子たちを探し回っていた。その宿に一人の幼子がいた。

隊長がその宿に入ろうとした時、アルタバンは持っていたルビーで彼を買収し、その子は殺されずにすんだ。母親の喜びはどんなだったろう。

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しかし、アルタバンは、王に捧げるべきサファイヤもルビーも失ってしまい悲しんだ。それでもなお彼は王に会いたかった。わずかの違いで会うことの出来なかった王となるべき幼子を探し求めて歩いた。30年間旅を続け、彼はエルサレムにやって来た。・・・

アルバタンはそこで「幼子」を見た。幼子は十字架の上にいた。

 アルタバンは十字架上から流れる主の言葉を聞いた。『あなたによく言っておく、わたしの兄弟である最も小さい者に一人にしたのは、すなわち、わたしにしたことである』・・・【わたしは確かに、あなたからの贈り物

サフャイアとルビーを受け取った】アルタバンは、微笑みながら死んでいった。

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今日は、岐阜から来られた竹内さんが礼拝で証をして下さった。78歳

その越し方を語りながら彼もまた「苦学生」であったと話された。懐かしい言葉を聞いた。養護学校で長年教師をされ、そこで奥様と結婚されたとの事。仲のいいご夫婦とお見受けした。昨日は縄文の湯、今日は打当温泉

そこから横手の方へ回って帰るらしい。うらやましいお二人だった。

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