イミタチオ・クリスティ

村の小さな教会

4月14日(水):誰も死んではならない

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随分前に西欧の小さな村で、変わり者の村長が、『誰も死んではならない』という条例を制定した。面白半分と言えば、面白半分であるが、そんな記事が新聞に載ったことがある。罰則規定がないから、法律的には何の効力もない条文だが、村の老人たちを励ますことにはなったかも知れない。あるいは、疲れた老人には、困った条文になったことだろう。・・・・・・・・

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去年の12月に、兄嫁がなくなった。この13日に納骨するというので青森まで行って来た。雪で墓所が覆われていたので、延び延びになっていた。兄にすればその条文が役にたつのであれば、そうであってほしかったであろうが、この空文の条例は役にたたなかった。以来、87歳の老体を辛うじて保ってきた。随分やつれていた。男はどうも皆、意気地なしで、連れ合いに先立たれると3年は持たないと言われている。兄も同様で、昨日の様子では一年も持たないかも知れないという気にさせられた。私の家へ来て養生するように勧めても、奥さんの香りと思い出のある所を離れられない様子である。・・・・・

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昔、弘前工業高校の、ボクシング部にいて、東北大会まで進めそうな勢いだったのに、喧嘩士としては私の、憧れだったのに、今では、私がカツを入れなければならない有様になってしまった。私も進学した高校にボクシング部があったが、入学した年に廃部になった。兄のようにボクシングをやりたくてその高校へ入ったのだが、「あて」が外れた。校長が説明した。「ボクシングは悪くはないが、過度の減量が若い体をダメにする。と。・・・・・・・

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追記:2020年7月15日:一年程前に書いたもの、その兄もやはり3年はもたなかった。