イミタチオ・クリスティ

村の小さな教会

10月24日(日):歩哨

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「わたしのたましいは、夜回りが夜明けを待つのにまさり、まことに、夜回りが夜明けを待つのにまさって、主を待ちます』(詩篇130篇6節)

若い頃自衛隊に5年4か月在籍していた。陸上の航空部隊で、主に災害派遣や偵察が任務であった。そんな中で、月の一度くらい歩哨の任務がある。24時間勤務で、朝の8時に交代する。日中は訓練などで、広い飛行場も沢山の人がいる。しかし、夜ともなると人気がなくなる。反戦運動や、自衛隊が税金泥棒などと言われていた時代である。物騒なので、飛行場の要所、要所に歩哨が立てられる。電話ボックスみたいな、歩哨所が設けられ、夜間は侵入者の警備にあたる。歩哨は2時間交代で任務に就く。若い時代とは言え、2時間立ち尽くすのは難儀なことであった。

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ローマ市国の衛兵、コスチュームはミケランジェロのデザインらしい

『歩哨はすべての徴候に深く注意し、定められた範囲を監視する』

この一条が歩哨を各所に設けられたそれぞれの歩哨の任務である。

夜明け前が一番辛い。銃を立て、ひたすら立ち尽くすのであるが、あの時の夜明けの待ちどおしさは、まさに、かの詩人が謳った通りである。東の空に明るみがさしてくるのをどんなに心強く感じたことか。・・・・・

今朝の講壇のご奉仕は、佐々木先生が取り次いでくださった。この詩篇130篇から越し方を振り返り、自分もこのみことばに教えられたことを語った。来週は、井上薫牧師が来られて、特別講演会の予定、数年ぶりかな、ヤクザから足を洗って巡回伝道者として活躍しておられる。今週はその準備で忙しくなりそうだ。私は、おかげで2週連続で、メッセージがないので楽には違いないが、やはり、どこか淋しい気がする。

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