イミタチオ・クリスティ

村の小さな教会

10月28日(木):山笑う

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今日のフェースブックに、知り合いの教会の牧師夫婦と井上薫牧師夫妻の写真が載っていた。なんと、玉川温泉に行っているではないか。今は、紅葉の真っ盛り、背景を見ると見覚えのある、場所である。そもそも、井上牧師の講演を依頼してきたのは、その教会の牧師なのに、こちらが、講演会の準備に走り回っているのに、温泉巡りをしているとは、どこか釈然としない。まぁ、古い付き合いの連中なのだから、大目に見ておくか!!!

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写真の背景を見ると、紅葉真っ盛り。場所は、多分専用道の入り口付近、深い渓谷があってその向こうに紅葉の山並みが連なっている。いつだったか。同じような景色を見て、「山笑う」と感じたものだった。この言葉は前から知っていたが、実際山を見て、「あぁ、山が笑っている」と感じたものだった。本当に山が笑っているように見えた。

それで、気になってWEB]で「山笑う」を検索してみたら、この語は、俳句では春の季語になっており、山が笑うのは秋ではなく、春の山の草木が一斉に芽吹き、明るい感じなる様子を言うのだそうである。・・・

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『故郷やどちらを見ても山笑う』(子規)との句が載っていた。

たとえ、子規の故郷の山が春に笑ったとしても、私にとっては、山が笑うのは秋に違いないと思っている。春は、新緑の季節で、十和田湖のあのブナの原生林の新緑は、実に素晴らしい。小雨でも降ろうものなら、雨さえも緑の色をまとっているように思える。緑色というのはどうしても、笑いには結びつかないような気がする。さて、そうなると、山が笑うのは春なのか、秋なのか。お山さんに聞いてみるしかあるまい。

それにしても、山が笑うのは、私としては断固として秋だと思っている。確かに、あの八幡平の登山道の入り口で、色づいた山々の峰々が笑ったのだから。

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