燈火ちかく衣縫う母は
春の遊びの楽しさ語る
居並ぶ子どもは指を折りつつ
日数をかぞえて 喜び勇む
囲炉裏火はとろとろ 外は吹雪
囲炉裏のはたに縄なう父は
過ぎしいくさの手柄を語る
居並ぶ子どもは眠さを忘れ
耳を傾け こぶしを握る
囲炉裏火はとろとろ 外は吹雪
おそらく60年以上前に聞いた唱歌であろう。その歌の何節かを、最近思い出した。この歌には、その時代の東北の田舎の原風景がある。・・・・
今は勿論、囲炉裏のある家は殆どないけれど、昔は我が家にもあった。そして、歌われている情景がそのままあった。
今年の冬は昔にかえって、薪ストーブで暖を取ることにし、この2週間ばかり薪運びをやっていたが、今日ですべて終えた。ストーブの火は、トロトロとはいかないが、ボッ、ボッ、と燃える。楽しい冬になりそうだ。