イミタチオ・クリスティ

村の小さな教会

11月11日(木):大津波

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断捨離の世代に入ったので、最近は本は買わない。専ら図書館を利用する。

借りていた本は、「死刑」と「わたつみのうたの」、死刑については前に書いてある。「わたつみのうた」は日本海中部地震で、犠牲になった13名の子供たちの関係者が綴った文集みたいなものだった。・・・・・

その日は、私はメーカーの人と同行しながら、ゼネコンの工事現場にいた。プレハブの事務所がぐらぐらとゆれ、皆一斉に外へ飛び出した。電柱と電柱の間の電線がぶるんぶるんと揺れていた。・・・・・・・

同行していたメーカーの人が『すぐ、会社へ帰る。発電機が売れる』と言って、あれよ、あれよと言う間に走り去って行った。私は、「商魂」もここまで徹すればたいしたものだ感心せざるをえなかった。・・・・・

それから10年ぐらいして、リコーの社員がコピー機の売り込みにやってきた。名刺をもらうと、あの地震による津波で流された子供たちと同じ集落に住んでいた。気になってなんとなく、あの地震の話をすると。彼らと同級生だという。自分も波にさらわれたが、不思議にも助かったのだという。

他の同級生が犠牲になり、何故自分が助かったのか、分からないという。

余り辛い話を根ほり、葉ほり聞くのはよくないので、会話はそこでとぎれたが、泳ぎの達者な子供が助かったわけではあるまい。その生死の分かれ目は誰にも分らない。・・

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今日は図書館で4冊借りてきた。「歎異抄」「むかしっこ春秋」「昭和の伝統マタギ

「世界史の1200人」おいおい、読みながら、紹介していこうと思う。

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