イミタチオ・クリスティ

村の小さな教会

11月17日(水):鬼軍曹

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晴美さんから手紙がきた。先日、こちらへ来てこれからのことを話し合った。以前から献身の希望を持っていたが、母教会では、色よい返事がもらえず、恩寵教会へ行きたいという話になっていた。晴美さんがこちらへ来るのは異存がない。概ね、向こうの教会の牧師と話はついていた。それで、牧師が来てよろしく頼むと、というところまで話は煮詰まっていたのだが、いざ、本人が来て話を聞くと、「即、献身者扱い、待遇をしてもらいたい様子だったので」少しカツを入れてやった。「下働きからだ」そして「自立した生活ができるように、2,3時間は働け」と言い渡した。帰りは、泣きべそをかきながら帰っていった。その後、どうしているのかなと心配していたが、今日の手紙では、「自分の考えが甘かった」と言うふうに悟った様子なので、一安心。手先の器用な娘で刺繍などが得意で度々作品をいただいている。そんなのを作って道の駅などで販売してみたいなどと、書いてあった。私も同じことを考えていた。特技を生かして何かしらの収入を得られればそれに越したことはない。この前はかなり厳しいことを言ったので、ペチャンコになっているかと思っていたが、立ち直りの早いのも、素直な性格だからだろう。本当は、彼女の稼ぐ金などどうでもいいのだが、自ら働いて生活の糧を得るということは献身をする者にとって大切なことだ。「私は、十年余牧師をしているが謝礼は一円たりともいただいたことがない。すべて自給伝道でやってきたあなたにそうしろとは言わないが、その気持ちだけは忘れないように」と伝えた。・・・・・・・

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献身者の肝に銘ずべきことを自分なりに定義づけている。「3×3の法則」

《牧師が一つ誤りを犯すと、信徒は三つ誤る。牧師が三つ善行を行えば、信徒が一つ真似をする》何かパスカルの断章みたいな言葉だが、肝に銘ずる言葉として、自らを律している。今日の手紙を見る限り、見込みはありそうだ。そんなことで、今日は彼女が来た時使えるように、冷蔵庫、レンジ、ストーブ、書棚等を正男じっちゃんの家から運んでおいた。

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