イミタチオ・クリスティ

村の小さな教会

11月19日(金):悪からお救いください

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《私たちを試みに会わせないで、悪からお救いください》(マタイ:6章13節)

言わずと知れた主の祈りの最終節。

ある男が戸口に腰かけてパイプを吸っていると、隣人が訪ねて来て側に座り、彼を誘惑した。「お前には金もないし、仕事もない。ここに立ち直る道がある。骨が折れる仕事でなくて金が入る。世間一般の人たちがいつもやっている事と比べて、特別悪いことではない。こんな機会をのがしたら馬鹿を見る。さぁ、来い。早速話をつけようではないか。」この男は黙って聞いていた。その時、若い妻が赤ん坊を抱いて小屋の戸口に来て、「ちょっと、この子を抱いて下さい。私は洗濯物を干してきます」と言った。男は赤ん坊を抱いて膝にのせた。膝に抱かれた子供が見上げる目でこう語った。「私はあなたの肉の肉。魂の魂です。あなたの導くままに従います。お父さん、私はあとについて行きます」この男は隣人に言った。「帰ってください。もう二度と来ないでください」罪の結果が自分にだけ及ぶのであれば罪を犯すような人でも、その罪が、誰かを傷つける、苦しめると思う時に、誘惑に対して強く抵抗できることがある。

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