
骨折って働くがいい。
それが何よりもまちがいのない元手。
ある富裕な農夫は、死が近いことをさとって、
子どもたちを呼び寄せ、ほかに人がいないところで語った。
「御先祖さまが残してくれた
土地を売るようなことをせぬがよい。
宝が隠してあるのだ。
場所はどこか、わしは知らぬ。だが少し根気よくやってみれば、
見つかるだろう、探し出せるだろう。
取り入れがすんだらすぐに、畠の土をひっくりかえせ。
掘り返し、鋤かえし、深く掘り起こして、どこもかしこも、
なんべんも、あたってみるのだ。」
父親は死ぬ。息子たちは畠をひっくり返してみる、
あちこちと、いたるところを、丹念に。そこで、一年後には
畠はは例年より豊かな収入をもたらした。
隠し金はなかったが、父親は賢明にも、
死に先立って息子たちに教えたのだ、
労働は宝であることを。(ラ・フォンテーヌ)
