イミタチオ・クリスティ

村の小さな教会

3月28日(土):J・A・Z・Z

 

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昔、20代の頃ジャズを聴いていたあことがある。かなり高価なステレオを買って聴いていた。秋田にデューク・エリントン

のビッグ・バンドの公演を聴きに行った。しかし、どちらかというとトリオやソロの方が好きだった。わけてもサクソフォンの演奏が好きだった。・・・いうまでもなく、ジャズはアフリカ系黒人の伝統的音楽に端を発している。・・・奴隷制度、人種差別、鎖に繋がれてアメリカに連れて来られた者たちの「霊歌」【心の叫び】である。音楽についてはあまり詳しくないので、下手なことを書くと恥もかくことになる。・・・・・

この度、岸先生のコンサートを開催させていただいたのもそんなことに起因する。【わるのり】したのか、こともあろうに、北秋田市で一番大きな文化会館の大ホールを予約した。何とも笑いと震えが止まらなかった。(事の顛末は後日このブログで紹介します。)・・・・・

『真夜中ごろ、パウロとシラスが神にいのりつつ賛美の歌を歌っていると、ほかの囚人たちも聞き入っていた』(使徒16;25)・・・・【ジャズに名曲はない、あるのは名演奏だけである。けだし名言出ある】とは。誰の言葉であったか知らないがまさしく、名言である。この音楽の特徴はその即興性にある。おそらく、西洋の古典音楽を学んだ者にとって、当初奇妙奇天烈な音楽であったであろう。音楽史に詳しくないので、ジャズが市民権を得るのに長い時間を要したかは知らない。ただ、そのあたりの事情は映画「べにー・グッドマン物語」を見ると面白い。・・・・一人のジャズマンがいた。どんな悪さをしたのか、刑務所の中にいた。彼はジャズは好きだったが、日本の歌謡曲とか、演歌・艶歌は嫌いだったらしい。ジャズの高い音楽性に比べたらそう思うのも無理はない。ところがそのジャズマンが「懺悔を強いられる、孤独な刑務所の中で」知らず知らず、口ずさむのは、「A列車で行こう、」でもなければ「ルイ・アームストロング」でもない。「津軽海峡冬景色」や都はるみ、というような自分では大嫌いなはずの「ど演歌」を口づさんでいたというのである。・・・・黒人たちの霊歌はジャズであった。ジャズメンであっても日本人の霊歌は演歌なのか。・・・・二千年前、鞭打たれ、牢に放り込まれたパウロとシラスが不安と恐怖の真夜中に賛美した霊歌はどんなものだったのだろう・・・・

霊歌・・・祈りは賛美であり、賛美はいのりである。けだし名言である。・・・・

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