イミタチオ・クリスティ

村の小さな教会

4月26日(金):魚に河は見えない(吉川英治)

北上川は、岩手県北部、石川啄木の故郷渋民村の近く、七時雨(ななしぐれ)山に源を発し、岩手県の中央部を潤して南下し、太平洋側「追波湾」に注ぐ250キロメートルに及ぶ県を代表する河川である。それだけに折にふれ詩歌に謳われている。・・・・「やはらか…

4月19日(金):命日

昨日は金田長老宅の冬囲いの取り外しに出かけたついでに、福原兄ところを様子を見に合川まで足をのばした。実際彼の命日は何時なのかわからない。4月の中旬ごろであろう。私たちが発見した時には既に、なくなってから相当の日数が経っていた。今でも大の字に…

4月10日(水):近況

今年の冬はいつになく雪の少ない季節だった。除雪機の稼働もほんの30分ぐらいで、済んでしまった。ただ、3月は、晴天が続いた割には、気温が上がらず、わずかな軒下の雪も消えるのが遅かった。3月に入り、長年の懸案だった教会施設の拡張に始めた。と、言っ…

4月6日(土):ステパノの殉教

ステパノの長い説教が終った。このような説教のもたらす結果は明白である。ステパノの招いた死がやってきた。しかし、彼は人々の顔がはげしい怒りに歪んでいるのを見なかった。時間を超越して、神の右手に立っておられるイエスを見つめていた。そして、この…

3月30日(土):イースター

『あなたがたは、なぜ生きている方を死人の中で捜すのですか。ここにはおられません。よみがえられたのです。まだガリラヤにおられるころ、お話になったことを思い出しなさい。三日目によみがえられなければならない、と言われたでしょう』ルカ:24章。イ…

3月28日(木):動物たち

ある有名なコラムニストが、毎日世相や、政治家の批評記事を書いていると、うんざりすることがあるという。悲憤慷慨し、拳を振り上げてみるものの、自身は醒めた目で見ているという。そんな時は、動物園に電話を入れるのだそうである。慣れたもので係の人も…

3月25日(月):ミラボー橋

ミラボー橋 ミラボー橋の下をセーヌ河が流れ われらの恋が流れる わたしは思い出す 悩みのあとには楽しみが来ると 日も暮れよ、鐘もなれ 月日は流れ、わたしは残る 手をつなぎ顔と顔を向け合おう かうしていると 二人の腕の橋の下を 疲れたまなざしの無窮の…

3月22日(金):Taj Mahal

【インド北部のアグラにあるイスラム教の廟堂、ムルガ帝国の第15代皇帝シャー=ジャハーンが愛妃のために1632年より建立。装飾美術の粋を集めた華麗な建物として有名(広辞苑)タージマハルとは、その呼名も美しいが、惨劇があった。インドのムンバイで同じ名…

3月18日(月):絶筆

『風で寝床に臥せりながら、上原和著「斑鳩(いかるが)の白い道のうえに」と言う本を読んだ。』と言う書きだしで始まる「天声人語」の文章が深代氏の絶筆となった。この本は聖徳太子の悲劇を描いた本である。その一族は皆殺しにされるという悲惨な運命をた…

3月15日(金):清貧の人

ウイリアムズは、1829年アメリカに生まれました。父は彼が幼い頃に戦死し、母の手一つで育てられました。母の信仰を見ながら育ち、24歳で宣教師になることを決意し、最初は中国へ渡りましたが、1859年(安政6年)に日本への最初のプロテスタント宣教師として…

3月9日(土):ヨナ書の主題

この前の説教主題は、ヨナ書の主題ということで話した。最近旧約聖書から少しずつ話すようにしている。信徒さんもなかなか、旧約を読む機会もなく、正直たとえ、読んだとしても、その内容を把握するのは非常に困難である。牧師自身にしてもそれは同じなのだ…

3月7日(木):出自

歳とったせいか、このところずっと昔のことばかりやたらと思い出す。そうかな?。とちえ子に聞くと「そうだ」。と言う。聞かなければよかった。・・・・母方の祖父は、神官で、教育者で田舎のことではあるが、教育長まで務めた人である、代々そうでその息子…

3月5日(火):米澤屋

二三日前町へ買い物に出かけた。大体十時ころ出かけ、二時間ほど買い物をして、お昼に食事をして帰る、というのがいつものパターンだ、その日も、「今日はどこで食事をしようか」と考えた末、久しぶりに「米澤屋」で、トンカツでも食べようかということにな…

2月23日(金):ならず者たち

『ダビデがサウル王の追及をのがれ、アドラムのほら穴にいるとき、しえたげられている人々、負債のある人々、心に不満のある人々も皆、集まってきた。』(サムエル上22:2)。このほら穴に不満や悩みを持つ人が集まってきたらしい。ダビデはそれらの長と…

2月20日(火):ヨブ記

『ヨブは知らされなかった』。ヨブは自分の試練についての説明を知らされなかった。すべてが、この単純な事実にかかっている。ヨブが知っていたとしたら、信仰の余地をなかったし、火に試された金のようになることもなかった。神には、現在私たちにみ心を明…

2月7日(水):小鳥への説教

ふと道端の一本の樹を聖フランシスコは見た。その樹にはあらゆる種類の小鳥がいた。ついぞ今までにこの地方に見かけない鳥さえいた。地上にも。樹の下にもたくさんいた。このおびただしい小鳥を見た時、、天の霊がフランシスコに降り、フランシスコは弟子た…

1月26日(金):偽りの口実

『わたしに向かって、「主よ、主よ」という者がみな天の御国に入るのではなく、天におられる私の父のみこころを行う者が入るのです。その日には大ぜいの者がわたしに言うでしょう。「主よ、主よ。私たちはあなたの名によって悪霊を追い出し、あなたの名によ…

1月25日(木):世の光り

『あなたがたは、世界の光りです。山の上にある町は隠れる事が出来ません。また、あかりをつけて、それを枡の下に置く者はありません。燭台の上に置きます。そうすれば、家にいる人人々を全部照らします』(マタイ:5章14~15) これはクリスチャン個人…

1月19日(金):サムエルの晩年

『サムエルは年老いて、その子らをイスラエルのさばきつかさとした。長子の名はヨエルといい、次の子の名はアビヤと言った。彼らはベェルシバでさばきつかさであった。しかし、その子らは父の道を歩まず、利に向かい、まいないを取って、さばきを曲げた(8…

1月17日(水):スティグマタ 聖痕

パウロは、「わたしは、イエスの焼き印を身に帯びている」と述べた。 このステイグマタは、常に人々を魅惑してきた。アッシジのフランシスコについて言われることであるが、彼は、ある時寂しい山頂にじっと座っていた。フランチェスコにはその時、地平線上全…

11月24日(金):記事の検索について

このブログはおよそ、3年余にわたり800数十の記事が書かれている。ま、読むに耐えぬものもあるが、中には参考になるものもある。パソコンでこれを読みには簡単だが、スマホでは、全部読み切ることはできない。そこで、スマホでアクセスする人は、検索欄を…

11月14日(火):インドの詩人タゴール詩

神は各人に課題を与えられる。その課題は、全ての人に知られ、歴史に書き留められるようなものであるかも知れない。あるいは、誰の耳にも入らないようなものであるかも知れない。しかし、いずれにせよ、それは神の課題である。タゴールは次のような詩を書い…

11月13日(月):イエスと天使ガブリエルの対話

この伝説はすぐれて真理を完璧に要約したものである。 イエスが地上の時を終えられて、天に帰られた後の様子を伝えている。天においてさえ、イエスは苦難としるしをおびておられた。天使長ガブリエルが言った。「主よ、あなたは下界の人間たちのために、ひど…

11月2日(木):慰安旅行

昨日日帰り旅行に行って来た。7月に亡くなった公夫兄弟の奥さんの柳姉妹もだいぶ落ち着いてきたので、気晴らしにと思い誘った。最初は、田沢湖にある芸術村を予定していたが、お芝居や、ミュウージカルより、女たちが林檎を食べたいを言い出し、3対1の多数決…

10月31日(火):アンンソニ・デ・メロ

イエズス会司祭 「心の泉」 何ものをも拒否するな。何ものにもしがみつくな。 新約聖書の中に、使徒パウルがコリントに人々に宛てた第一の手紙の中に、「愛の章」13章とよばれ広く信徒に親しまれている御言葉がある。【愛は寛容であり、愛は情け深い、また妬…

10月30日(月):サプリメント

このところ、朝服用するサプリメントが増えて来た。昔から飲んでいるものは、アリナミン。これは40年近く飲んでいるが副作用が少ない。それによく効く。若い頃は2,3錠飲んだだけで、直ぐに効き目が実感できた、しかし、何事も「限界効用逓減の法則」があっ…

10月28日(土):心豊かな社会

戦時中は尋常小学校にも、軍事訓練のため軍人が常駐していた。彼はある教師が少しも軍事的なことを教えず、もっぱら花鳥風月のことを子供たちに教えていた。軍人は苦情を言った。「この戦時下では子供たちにも、軍事指導もしなければなりません」教師は答え…

10月27日(金):私たちの齢は七十年 健やかであっても八十年

以前、働いてもらっていた大工さんが、ある時期から一定以上の賃金を辞退するようになった、何故かなと思って見たが、深くは詮索しなかった。最近ようやくその意味が分から始めて来た。ここ、一二年自分も足腰が弱って来た、前のように動けなく成ってきたの…

10月1日(日):今日から10月

早いものだ10月になった。今年も残すところ三か月、このところ、ずっと青森通い。兄の遺した家の片づけに追われている。最初は、乗用車で少しづつ、物を運んでいたが、とても間に合わなくなって来た。ここしばらくは、軽トラックで、家具、調度品、衣類、な…