イミタチオ・クリスティ

村の小さな教会

2月23日(金):ならず者たち

ダビデがサウル王の追及をのがれ、アドラムのほら穴にいるとき、しえたげられている人々、負債のある人々、心に不満のある人々も皆、集まってきた。』(サムエル上22:2)。このほら穴に不満や悩みを持つ人が集まってきたらしい。ダビデはそれらの長となった。・・・・上杉鷹山は、と言えばその藩政改革については学校の教科書にも載っていたくらい有名である。彼が藩主になった時、幕府に版籍を返上しようと思うほど、財政は逼迫していた。今風に言えば、北海道の夕張市みたいなものだったのである。鷹山が最初にしたことは、藩内で「冷や飯」を食っている者を集めよ、ということであったらしい。負債や、不満を抱え、しいたげられている、ならず者たちである。新しい藩主は、その彼らに藩政の改革を委ねたという。一般社会から認められない者たち、不良たちである「変人」たちでもある。・・・・・イエス様は言われた、「ザァカイ。急いで降りてきなさい。きょうは、あなたの家に泊まることにしてあるら・・・」さげすまれ、しいたげられ、心に深い傷を負っている者でなければ、イエス様のこのお言葉の優しさはわからない。ダビデのもとに集まった「ならず者」、鷹山が召した「冷や飯食い」。ザアカイ.