イミタチオ・クリスティ

村の小さな教会

11月13日(月):イエスと天使ガブリエルの対話


この伝説はすぐれて真理を完璧に要約したものである。

エスが地上の時を終えられて、天に帰られた後の様子を伝えている。天においてさえ、イエスは苦難としるしをおびておられた。天使長ガブリエルが言った。「主よ、あなたは下界の人間たちのために、ひどく苦しまれたことでしょうね」。「その通りでした」とイエスは答えられた。するとガブリエルは言った。「それでは、人間たちはみんなあなたが自分たちをどれほど愛され、自分たちのために何をされたか、よくわかったでしょうね」。「いや、そうじゃない」とイエスは言われた。「まだ分かっていない。今はパレスチナにいるほんのわずかな人々だけが分かっているだけだ」。ガブリエルは言った。「すべての人にそれをわからせるために、一体、あなたは何をしてこられましたか」。「わたしは、ペテロやヤコブヨハネや他に数人の人々に、わたしについて他の人々に、わたしについて他の人々に伝えることを生涯の仕事とするように依頼した。他の人々はさらに別の人々に伝え、しかもまた別の人々は最も遠隔な地にいる最も広範囲な圏内にいる人々が、わたしのしたことが知るようになるまで伝えていくであろう」。・・・・ガブリエルは、非常に疑わしそうな様子であった。彼には、あの哀れな弟子たちが皆逃げ去っていたことを知っていたからである。「そうですか、ペテロ、ヤコブヨハネが疲れ切ってきたらどうするのです。彼らの後に続く者が忘れ去ってしまったどうするのです。時代が下って二十世紀の人々が、あなたのことを伝えなかったらどうするのです。あなたは何か他に計画でもお立てになっておられるのですか」。

そこで、イエスは、答えて言わた。

【わたしは他に計画はありません。わたしはかれらを当てにしています】