イミタチオ・クリスティ

村の小さな教会

3月25日(月):ミラボー橋


ミラボー

ミラボー橋の下をセーヌ河が流れ

われらの恋が流れる

わたしは思い出す

悩みのあとには楽しみが来ると

 

日も暮れよ、鐘もなれ

月日は流れ、わたしは残る

 

手をつなぎ顔と顔を向け合おう

かうしていると

二人の腕の橋の下を

疲れたまなざしの無窮の時が流れる

 

日も暮れよ、鐘も鳴れ

月日は流れ、わたしは残る

 

流れる水のように恋もまた死んでいく

恋もまた死んでゆく

命ばかりが長く

希望ばかり大きい

 

日も暮れよ、鐘も鳴れ

月日は流れ、わたしは残る

 

日が去り、月がゆき

過ぎた時も

昔の恋も 二度とはまた帰って来ない

ミラボー橋の下セーヌ河が流れる

 

日も暮れよ、鐘も鳴れ

月日は流れ、わたしは残る

 

アポリネールの詩:訳堀口大学。昔、どこかで覚えたミラボー橋の詩を思い出し。載せてみた。