イミタチオ・クリスティ

村の小さな教会

6月25日(木):ガレー船

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さて、私たちが船でイタリアへ行くことが決まったとき・・・・と医者ルカが「使徒の働き、27章」で記している。ここからパウロの最後の旅行が始まる。旅行と言っても「囚人扱い」であるが、かなり自由が許されていたようで、「官費旅行」でもあったようである。カイザリアを出帆し、シドンを経て、キプロスの島影を航行し・・・と実にルカの筆は具体的である。その一行が乗船したのが、「ガレー船」といわれるものである。そして、彼らが難破したとき、「錨を切って海に捨て、同時にかじ綱を解き、風に前の帆を上げて、砂浜に向かって進んで行った」(40節)というルカの描写が、当時の船の様式と見事に一致するのである。ルカが実に丁寧に、

見事なほど、事実に即してパウロの様子、一行の働きを記したか、改めて感動を覚えるのである。・・・・・・・

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写真はガレー船の模型である。私の従兄がこのような模型を趣味で造っている。しかし、趣味の域を超えている。船の細部にいたるまで復元し、素晴らしい模型船であった。・・・・・

先日久しぶりに、親族の法事であった時、「ガレー船の模型はありますか」と訊ねたら驚いていた。そもそも、よほどの専門家でなければ、ガレー船を知らないという。そういうわけで、立派な額に入った写真をいただいた。本物の模型を見にお出で、と誘われていたのだが、しばらくしてから、訪ねて見た。

能代市で展示会も開いていたので、出掛けて来た。・・・・・

ルカもそうだが、世の中には《見事なひとたち》がたくさんいる。ここ何年か、そういう人たちとの出会いが多かった。そんなひとたちを沢山みて、なんとなく、落ち込みそうな気もする

・・・西郷隆盛を評してこう語ったひとがいるという。・・・

《大きく叩けば、大きく響く、小さく叩けば小さく響く》

人と人との人格的交わり方の、処方箋なのか・・・・・

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