イミタチオ・クリスティ

村の小さな教会

5月7日(木):いつかある日

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いつかある日 山で死んだら

ふるい山の友よ 伝えてくれ

母親には 安らかだったと

男らしく死んだと 父親には

伝えてくれ いとしい妻に

俺が帰らなくても 生きて行けと

息子たちに 俺の踏みあとが

ふるさとの岩山に 残っていると

友よ山に 小さなケルンを

積んで墓にしてくれ ピッケル立てて

俺のケルン 美しいフェースに

朝の陽が輝く 広いテラス

友に贈る 俺のハンマー

ピトンの歌声 聞かせてくれ

☆     ☆      ☆

原詩:ロジエ・デプラ  訳詩:深田久弥 作曲:西前四郎

リンクコード:https://www.uta-net.com/song/142513/

☆     ☆      ☆

中学の時、英語の先生がこの歌を教えてくれた。その先生の影響で登山を覚えた。登山歴は短いが結構いろいろな山を歩いた。最初の頃は仲間と登っていたが、次第に単独行が多くなった。「単独登攀」(たんどくとうはん:一人登山)と言う本を読んでその影響もあるが、一人旅の方が気楽であった。

「単独登攀」で紹介されていた登山家の名前はもう思い出せないが、アルプスを一人で踏破し続けた。健脚で誰もその後をついていけなかったという。若き頃の、私の「英雄」みたいなものだった。・・・・・・

山行の準備をしているとき、母が傍にいて「つぎの当てた靴下は靴ずれを起こすんだろう、新しいのにしなさい」と忠告した。いつの間にか、私の読んでいた、登山心得の本を読んでいたのである。

多分、私が山へでかけ、帰って來る迄案じていたのだろう。

それにしても、一度も登山を止めたことはなかった。・・・・

もう登山は出来ない年齢になってしまったが、あの、わくわく感は忘れられない。・・・・・

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それでも、ちょっとした山には行けないかな?・・・と・・・

考えただけでもわくわくする。山にはそんな魅力がまだある。