神 の 道 八木重吉
自分が
この着物さえも脱いで
乞食のようになって
神の道にしたがわなくてもよいのか
かんがえの末は必ずここへくる
・・・大・人・の・た・め・の・童・話・・・
昔、むかし、とある小さな街に一人の女の人が住んでいました
近所でも評判の、心の優しい、信心深い人でした
ある日の夕暮れ時、いつものようにお祈りをしておりました
ご主人が今日も無事に仕事を終え帰れますように
おなかにいる赤ちゃんが守られますますように
神様にお願いしていたのです
お祈りを終え、ふと目を上げると
見知らぬひとが前に立っておりました
女の人は驚き、とても怖かったのですが
その人に言いました
「あなたは、どなた様でしょうか?」
そのひとは言いました・・・・・つづく 3月5日へ。