イミタチオ・クリスティ

村の小さな教会

5月1日(水):雀の二郎

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秋田県の南、本荘市の田舎の方に仕事に行った帰り道、私の車に雀が一羽飛び込んで来た。カラスかとんびに追われて、一直線に飛び込んできたのだろう。私の頭に衝突し、助手席にひっくり返ってしまった。死んだかなと思って、見ると、羽根をパタパタ動かしていた。衝突の衝撃で、片目がつぶれ白目になっていた。帽子をかぶっていたせいか私には怪我はなかった。

道端に捨てるのも忍びないので、そのままタオルにくるんで連れ帰った。しばらく、雀の宿を造り、飼い始めた。何日かするとすっかり元気になった。・・・・野生の動物は飼い続ける事はむつかしい。どんなに大事にしてもやがて死ぬ。ここが思案のしどころであった。二郎と名前までつけて飼っていたのだが、空に放つことにした。片目はつぶれたままであったし、餌を獲れるのか心配もあった。あれこれ考えている間に、二郎はするりと私の手をすり抜けて、飛びたって行った。・・・・・

それから幾日経ったろうか、私の頭上を十数羽の雀の群れが、横一列に並んで飛んでいった。その群れの右端の方に、二郎がいた。すぐわかった。群れの雀はみな水平に飛んでいるのに、

一羽だけ、右に15度くらい翼を傾けて飛んでいるのである。

片目の二郎は、水平には飛べない。飼っているときは気づかなかったが、片方の翼も傷めていたのだろう。あんな飛び方をする雀はいない。確かにあれは、「二郎」だ。

新聖歌285番「こころくじけて」・・・主は一羽のすずめさえ目をとめたもう・・・・ちえ子の姉「さち」の愛唱歌でもあった。琵琶湖のほとり、40年にも及ぶ、献身生活を終え、謳いつつ召されていった。

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          ・・・一羽の雀・・・

5月になった。今年は季節が一月遅れている。午前中、晴れ間をみて、ちえ子は花を植えた。祈りの家を掃除して、犬と野山を巡り、午後、パソコンと遊んでいる。

追記:2021年2月4日。FBに、再投稿。今日は吹雪。県南の方が大雪らしい。渡先生、マチコどうしているかな。晴美さんから電話あり、通勤に一時間くらいかかるらしい。

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今日は猛吹雪大変ね・・今日はもう寝る・・あら、まだ7時よ・・たまにはいいよ。