イミタチオ・クリスティ

村の小さな教会

9月25日(金):おはこ 武田節 

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自衛隊にいた頃、年に何度か宴会があった。スケジュールボードにその日は、徳利と杯の印がつけられ隊員に知らせる。私が部隊本部の事務をやっていたので、幹事役を仰せつかっていた。ところが新兵さんの幾人かは、

その日は、都合で出席できないと申し出て來る。「ほう、そうか、お前評判が悪いからな。参加しなければ何を言われるか分からんぞ。宴会では、不参加者は話題のタネだ、あることない事ミソクソ言われるからな~」ほぼ脅しである。こんなことを言うとたいてい「出ます。出ます」という・・・という具合に、部隊は一致団結して、料理屋で酒を酌み交わす。・・・・

実のところ、私も宴会はあまり好きではない。役目柄出来るだけ欠席者のないように努めるが、私自身が不参加希望者だった。元々下戸で、飲んだふりして、酔ったふりして、騒ぎ立てるのも性分に合わない。それでも

隊員の親睦を図らねばならない。いつも、困るのはかくし芸が、披露させられることである。うまいの者もいるし、下手なのもいる、出来ない者もいる。そこでの、私の十八番(おはこ)は武田節と決まっている。・・・

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       ☆       ☆        ☆

甲斐の山々 陽に映えて

われ出陣に うれいなし

おのおの馬を 飼いたるや

妻子につつが あらざるや

あらざるや

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祖霊まします この山河

敵にふませて なるものか

人は石垣 人は城

情けは味方 仇は敵

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詩吟

疾如風・・ときことかぜのごとく

徐如林・・しずかなることはやしのごとし

侵掠如火・・しんりゃくすることひのごとし

不動如・・うごかざることやまのごとし

 

躑躅(つつじ)が崎の 月さやか

うたげを尽くせ 明日よりは

おのおの京を めざしつつ

雲と興れや 武田武士

武田武士

 

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    ☆       ☆        ☆

芸のうまいのがいた。岩手から来ていた若者で、普段はあまり目立たないのだが、岩手県のある地方にだけ伝わっているらしい、わらべうたのようで、身振り手振りを加え、実に見事に演じた。一期3年で国へ帰ったので、名前は忘れたが、TVで放映してもいいくらいの「かくし芸」だった。こんな目立たない、田舎臭い小男が、よくもまぁ、こんな「芸」を持っていたものだと見直してしまったことがある。サラリーマンになってからの宴会は、面白くはなかった。先輩たちは、ネクタイをハチマキにして、ドンチャン騒ぎをしているだけのようで、私の十八番武田節は出番がなかった。武田節は、やはり兵隊さんがうたってこその武田節だったようだ。尤も音痴の私の武田節は、かなり怪しかった。どこかで、誰かが言っていた。音痴の人はたいてい武田節を歌うんだそうである。・・・うべなるかな・・・

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今日は午前中少し晴れそうだったので、外の故障中の洗濯機を取り替えた

二槽式のふるいものだが、全自動よりこれがいい。何かと少しでも体を動かしていた方が健康に良い。ただし、癌の病気はこの逆で、出来るだけ安静にしていた方がいい。何故かというと。人間の体の細胞は、再生を繰り返す。忙しくしているとそれだけ、体内の細胞が活発になり、当然癌細胞の増殖が早い、安静にしていると、細胞の再生が少なくなる勘定だ。それで高齢者の病気の進行は緩るやかで。・・・・?・・・なんの話?・・・・ 

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こんな風に寝ていられたら一番しあわせ