イミタチオ・クリスティ

村の小さな教会

11月2日(月):北朝鮮による拉致事件

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1970年代から80年代にかけて、北朝鮮によって多数の日本人が連れされれた事件。亡命した北朝鮮工作員の証言や日本当局の捜査から北朝鮮政府の関与が明らかになり、1991年以降、日本政府は北に対して、事件解決の交渉を求めてきたが、北はその事実を否定し続けた・・・・

しかし、2002年9月に小泉純一郎首相が訪朝し、日朝首脳会談が実現し、北は13人の拉致を認めて謝罪した。一月後、5人の被害者が帰国を

果たす。・・・中略・・・・

北による拉致の可能性を排除できない失踪者(特定失踪者)は470名が

いる。国連は、2014年「人道に反する罪」として報告書を発表したが

今だ問題は解決していない。北は、戦前の日本の支配をあげつらうが、

これは、「現在進行形」の問題である。歴史を巻き戻すことは出来ない。

現在起こっている問題を、過去にとらわれず解決することが、国家の品性と言うものである。・・・・・・・・・

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ここにつましい一冊の本がある。「愛は、あきらめない」横田早紀江著。

言うまでもなく、めぐみさんの母親、その手記がある。20余編の文章が綴られている。そのうち二つだけ紹介したい。

【たじろぐな。わたしがあなたの神だから】と言われる方を見上げて。

・・・・・・・イザヤ書41章10節・・・・・・・・

めぐみが北朝鮮にいることがわかって、もうこれだけの月日がたってしまいました。振り返ってつくづく、この問題はやっぱりこれだけの時間が必要だったのだな、と思わせられます。めぐみが北朝鮮にいることは明らかに分かっている事ですが、最近また、既に死んだというようなことが書かれたりしました。「間違った情報ですから心配しないでください」とすぐ政府の方からお電話をいただきました。本当のことがわからないのが、

一番つらいことで、もう北朝鮮のことはあれこれ考えない様にしよう。ただ。「たじろぐな。わたしがあなたの神だから」と言われる神様だけを見上げていこうと思っています。そして、時が来て、いよいよとなれば、神様が働いて下さるのだと、それだけを信じることにしました。ふらふらしながらですけれど、一生懸命やっていきたいと願っております。(2012年6月21日)・・・・・

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・・・祈り続けている中で、まさかと思うような経験をしてきた・・・

めぐみがいなくなって、気の遠くなるような年月を過ごしてまいりました。もし信仰をもたなかったとしたら、自分を支えるすべがわからず、私は今、この世にいなかっただろうと思います。・・・

ある日突然めぐみがいなくなり、まったく見えない、今も見えないことに変わりはありませんが、20年の空白がありました。ところが20年たって、「平壌(ピヨンヤン)にいるようだ」との情報が入ってきました。それが今日まで15年間、いろいろな方に助けられながら、倒れることなもなく活動してして来ました。このこと自体、奇跡だと思っています。・・

「恐れるな、わたしはあなたとともにいる」との聖書のことばに、ほんとうにそうなの? と疑問に思った時もありましたが、祈り続ける中で、、まさかと思う経験をし、「神はいらっしゃる」と確信が出来るようになりました。どんなに苦しくても、その中で多くのことを教えられました。めぐみがいなくなるまでの、平凡にいきてきた人生では、ついいぞ味わうことのなかった、ものすごい経験をさせていただきました。あと何年生きることが許されているかわかりませんが、拉致されるまでの13年間だけ見てきためぐみの姿を目に浮かべながら、「希望をもって生きていきたい」

と念じています。支えてくださる多くの人たちがあって、私が今日あることを感謝します・・・・

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曽我ひとみさんが帰国した時、母親が日本にいないことに驚かれた。母親は何処へ行ったか?・・・・・私は地獄などない方がいいと考えている者だが、年寄りは邪魔だと、海へ放り投げたのなら、やはり、地獄はあった方がいいと思える。