250年ほど前、マックというオランダ人がアメリカ大陸に移民した。
七八代で子孫は1240人にもなりました。マックは無神論者の大酒飲みでした。この一族を調べた人がいました。結果は次の通りでした。
住所不定者・・・310
窃盗常習犯・・・63
受刑者・・・130
乳児死亡・・・300
先天性異常者・・・400
貧窮者・・・30
死刑囚・・・7
この一族のためにニュウーヨーク市が支払った費用は760億円を下りません。さて、同じ頃、イギリスからジョナサン・エドワーズという男がニュウーヨークへ移民しました。正直で、勤勉で、神を敬う男でした。この男の子孫は次のようでした。
大学総長・・・13
医師・・・60
牧師・・・100
市長・・・1
裁判官・・・80
弁護士・・・1
副大統領・・・1
これは、JTJ神学校元学長が書かれた「おかさんだいじょうぶです」という本に掲載されている資料です。岸先生も、これは極端な例でしょう、と述べておりますが、その通りだと思います。ただ、こうしたどちらに属する環境や、境遇の中に育ったとしても、人は皆、よくもなり、悪くもなります。・・・・
ある囚人のところに、父親が面会に来ました。囚人は手足を縛られておりましたが、突然、父親の鼻に噛みつきました。そして、こう叫んだそうです。「お前たちが、俺をきちんと育てんかったからこうなったんや!!」
と。この男の言い分が正しいかどうかは、分かりませんが、私が、ガラスの修繕業をしていた頃、これに似た思いを抱いたことがあります。家のガラスが割れて、ガムテープでとめているような家の子は、その子も窓ガラスが割れているような家に住むという奇妙な「法則」みたいなものを感じたことがあります。岸先生の本にはこんなことは書かれているわけではありませんが、母親の子育てがいかに大切かを、述べているのです。・・・
孤児の父いわれたジョージ・ミュラーは、手のつけられない非行少年でした。世界の賀川とまで言われた豊彦は、めかけの子であり、親から受けた肉体のとげに生涯苦しみました。発明王エジソンは能力も適性もなしと、小学校をやめさせられました。二十世紀を代表する頭脳であったアインシュタインは大学入試に失敗しました。それで岸先生はおかあさんたちにこう呼びかけているのです。「お母さん、境遇に負けないで下さい」と。
その岸先生も、もう80歳になったはずです。東日本大震災の時、東北地方に慰問に回りました。いろいろ経緯があって、北秋田市での文化会館で
サクソホンのコンサートを開催しました。先生は、ソプラノ、テナー、アルトと三本のサックスを吹かれる名手でもあります。震災への義援金を募るために、ちえこと二人で、開催した先生のチャリテイコンサートは、生涯忘れることのない、思い出と、恵みとなりました。コンサートの費用は三十数万円かかりました。義援金は十七万余集まりました。差引勘定は合いませんが、義援金は全て、社会福祉協議会を経て赤十字に寄付しました。岸先生は、出演料をすべて置いて行かれました。会計を担当したちえこはよく頑張りました。いずれにせよ、金銭には代えがたい、大きな恵みをいただいたことは確かなイベントだったな。今なお感じています。・・
最大の協力者は斎藤さんという方でした、いつか皆さんにご紹介したいと思っています。・・・・・・・
ところで、昨日のクイズの回答ですが、もうお判りでしょうが、念の為。
庭には二羽裏庭には二羽鶏がいる。
点で話にならない・・・・・お休み・・・11時からアンを観る。