イミタチオ・クリスティ

村の小さな教会

6月30日(水):あなたは人間をとる漁師になる

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ペテロが自分の罪を深く悲しんで、イエスに彼から離れるように願った時は、ペテロは自分に人を漁る者となることなどは、露ほども思っていませんでした。しかし、ペテロが悲しみに沈んでいた丁度その時に、イエスは偉大な働き人になるようにと、彼を鍛え上げおられたのでした。。

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ペテロは自己を反省して、真に、いやしい取るに足らぬ者だと思いました。イエス神の国のためにお用いになさる働き人は、おのれを低くする者でなければならなかったのです。今や、ペテロの心は、神の恵みを受けるにふさわしい謙虚な心に変えられていたのでした。そればかりではありません。ペテロは、彼に与えられた使命を、自ら進んで負うて立つようになったということに、私たちは目を留めなければなりません。しかも、彼の召命は、多くの犠牲を必要としていたのです。

このことは「彼等は舟を陸に引き上げ、いっさいを捨ててイエスに従った」という短い、しかし意味深い言葉によって知ることが出来ます。このようにして、主は、すべての働き人を、まず働くにふさわしい者となさるのです。・・・・

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このことは、神の広大な仕事場の中の一室、最も神秘的な部屋でなされます。私はこの部屋で、まことに謙虚な神の召命に生き抜いている働き人に出会うたびに、きよい力が電気のように私の全身に伝わり走って、「あなたのくつをぬぎなさい」とのきよい声を聞くような、おそれとおののきをおぼえるものです。・・・・・

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このように神に、すべてをささげている人は、満ち足りた心を持つ幸福な神の民です。彼等は教会のために働きます。何事もきわめて順調に進みます。イエスの友は、みな彼らの働きを通して幸福になり、彼ら自身もまたそれを喜びとします。・・・・・・

f:id:dotadotayocchan:20210121103328j:plainしかし、やがて彼らの心に変化がおこるのです。その変化は、徐々にくることもあれば、突然起こることもあります。そして自分の心が、潤いのない空虚なものに思われます。神が次第に遠のいて力を失って行くのに反し、罪は、勢力に満ち魅惑的なものに見えてきます、それで教会のために働くことは重荷となり、信者の交わりや、集会が窮屈でたまらなくなります。こんな心に変わってしまうのは、多分、病気とか、悲しみとか、困難なことが彼らを苦しめ悩ましたからでしょう。信仰がぐらついている人たちにとって、すべてが絶望的になってしまうのは、この時期であります。全く信仰を捨ててしまう人もあれば、この世の務めに追われながらもただ義務的に教会につらなってしまう人もあります。これに反し、忠実な信仰者は、ペテロがしたようエスの足もとれ伏すでしょう。奇跡はその時に起こるのです。信仰がぐらついている人たちにとって、すべてが絶望的になってしまうのは、この時期であります、ただ、義務的に教会につらなっているだけの人もあります。けれども、これに反して主、イエスは、み前にひれ伏す者を助け起こし、再び主のために働く使命を負わせてくださるのであります。(みことばの糧)O・ハレスビー。

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