この問いに対して、ペテロは確信を込めて「あなたこそ、生ける神の子キリストです」と答えました。（マタイ16章15節）
そこでイエスは、ペテロが岩となり、教会は彼の上に建てられるであろう、とおおせになりました。ペテロには、この信仰と確信があったので、キリストの教会のはじめとなったのであります。それ以来、主の教会の信仰は、イエスを生ける神の子と信じる信仰とせられているのです。この信仰はいつの時代でも、どの国においても、異なった教派や団体に属している全キリスト教会を、むすびあわせているのです。・・・・・・
私達は今、それぞれの教会につらなっています。私達はペテロが答えたように、主に答えることができるでしょうか。熱情と確信をもって、私達の信仰を告白できるでしょうか。ペテロが答えたように、主に答えることができるでしようか。「あなたこそ、生ける神の子キリストです」
と答えた時に、イエスは「バルヨナ・シモン、あなたはさいわいである」と彼を祝福なさいました。イエスは自分を救い主と信じる信仰に達した人は、まことに幸福であります。この信仰にまさる喜びはありません。・・
神の恵みによって、キリストを信じる信仰を与えられた人は、その人生に対しても、かたよらない、余裕のある見方をするようになります。かつては、彼の生を重苦しく、悲惨なものとし、果ては絶望におとしいれた問題に対してさえも、明るい解決の道を選ぶようになれるのです。・・・・
誰でも信仰のある人の心に、キリストが生きて働いて下さいます。このキリストの前に、すべての罪をさらけ出すならば、キリストは愛とゆるしをもって、彼を優しく受け入れ、もう一度罪とたたかおうとする新しい勇気と、明るい希望の中に立たしてくださいます。・・・・・
キリストを信じる人は、毎日、その苦悩や重荷や困難や、自分の力では解決できない問題を、全能の友なるキリストに告げるようにします。キリストは、決して当惑なさるようなことはありません。どんなに複雑な問題をもっていっても、必ず解決の道を備えてくださいます。・・・・・
祈りましょう。生ける神の子キリストを、心から賛美し礼拝いたします。
と。
