イミタチオ・クリスティ

村の小さな教会

7月24日(木):病床詩篇 八木重吉(1926年5月)

あれは夢だったのか

どの葉もみんな光ってしまって

森の中が明るかった。

太陽よりももっと高いところに

太陽よりももっと光った神様のことを考えていた。

長い命でないとおもえば

これから一生懸命

力をつくして

神様を信じ

人を愛してゆこう。

窓先の鳩の声

熱低き日にはうれしくきく

床上独語

ひとりで浮かんで来る

この涙をどうしたらいいのかしら

十字架につけられ

私共を救って下すった

エスの名をどうかしてひろめたい

早く 癒って

神様とイエスの名をひろめたい

浪の音が

私の考えごととからまって寝つく晩もある

どうしても眠れぬこともある

富子

二人で楽しかった時のこと

私が悪かったこと

それが今はっきり見つめられる

早く癒って

神様とイエスの名をひろめたい

浪の音が

私の考えごととからまって寝つく晩もある

どうしても眠れぬ事もある

窓から見える空や雲のながれ

余りのの真剣さにおもてをそむける

在天の神よ

この弱き身と魂をすくいて

神とキリストの光のために働かせてください

ああ

どうしたらいいのか

煉獄の日

煉獄の妃

神様の御心と一所にいよう

あの浪の音はいいなあ

浜へ行きたいなあ

なんだか心細いな 秋は

夢に 神をみたい

秋空を見て心静まる日あり

我れ自らを殺さざるはキリストを信ずる故なり