イミタチオ・クリスティ

村の小さな教会

4月9日(木):天使

f:id:dotadotayocchan:20200409003252j:plain


フィラデルフィヤに住む有名な神経科専門医であるS・W・ミッチェル博士は、とりわけ忙しい一日を過ごしてから、ひどく疲れて床についた。突然、だれかが表戸をノックしている音で目をさました。戸を開けるとそこに貧しい身なりをした小さな女の子が、ひどくうろたえた様子で立っていたのである。母親がひどい病気であることを告げ、彼女と一緒に来てほしいと博士に頼んだ。肌を刺すような寒い、雪の降っている夜であり、その上疲れ切っていたのだが、博士は着替えをし、その女の子について行った。博士にはその女の子の母親がひどい肺炎であることがわかった。博士は手当をしてから、その病む母親に、

「あなたのの娘さんはとても賢こそうで根気強いですね」と言った。すると病人は」不思議そうな顔をして、「娘は一か月前にに死んだのですが・・・・」と言った。そして、「娘のコートはそこの洋服だんすの中にあります」と付け加えたのである。博士は驚き、何が何だかわからなかったが、その洋服だんすのところへ行き。開いてみた。中にはその夜女の子が着ていたのと同じコートがかかっていたが、それは暖かで乾燥しており、雪の夜、外を通って来たとは、とうてい見えなかった。

博士は、この娘の姿をした天使によって、重病の床へ連れてこられたのであろうか。これがその病気の母親のための、神の御使いの働きだったのだろうか。

f:id:dotadotayocchan:20200331042056j:plain

 

天使その2

ニュー・ヘブリディス諸島で宣教していた、ジョン・G・べートンは、ある夜、その宣教基地が敵意をもった現地人に取り囲まれていた。彼らは火を放ってべートン家族を焼き殺そうとしていたのである。べートンは妻とその夜一睡もせずに祈り続けた。夜が明けて見ると、驚いたことに外には現地人の姿は消えていた。・・・それから一年後に、べートンはその部族の酋長に会った。酋長はイエスを受け入れ、キリスト者になっていた。そこで、べートンは「何故、あの時私たちを襲わなかったのか?」と、尋ねてみた。すると酋長は逆に驚いて、「あの時、あなたと一緒にいた人々は一体誰なのですか?」聞き返した。べートンは「私と妻だけですよ」と答えた。しかし、酋長の語るところによると、「輝く衣を着た幾百という巨人たちが、抜き身の剣を持って舘の護りを固めていて、それに怖れをなし逃げ帰った」というのである。・・・【同様のことがⅡサムエル6章14節~17節に記されております。】

本稿はビリー・グラハム著 【天使】その知られざる働き・いのちのことば社発行より抜粋・・・

f:id:dotadotayocchan:20200619125650j:plain

f:id:dotadotayocchan:20200410151644j:plain

f:id:dotadotayocchan:20201112181713j:plain

追記:ビリー・グラハム著。「天使」より。