イミタチオ・クリスティ

村の小さな教会

4月17日(金):黒い犬

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八木重吉の詩

黒い犬が

のっそりと縁側のところへ来て私を見ている

「春」という作品である。黒い犬を重吉は見たのだ。みたというより、向こうからひたと見つめられたのである。物体としての犬はやがて庭先から消えて行くであろう。しかし一度彼を見つめた黒いものは、もはや重吉の目前から去ることはない。あの縁先でのっそり彼を見ていた黒い犬とは何なのだろう。・・・・関 茂著 八木重吉(詩と生涯と信仰)より。

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