イミタチオ・クリスティ

村の小さな教会

7月13日(月):栴檀は双葉より芳し

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「大成する人物は子どものときから人並はずれてすぐれたところがあるというたとえ」(ことわざ成句辞典)

栴檀という木は、芽が出て葉が二枚しかまだないのに、香ばしい香りをはなっている。昔、とある国に、まだ子供ながら将来宣教師になることを夢みている少年がいた。彼は帰国した宣教師たちからいろいろ話を聞いていたのであろう。生半可な信仰ではとても務まる働きではないと感じた。そこで、少年は、「全く神に信頼する」という訓練を自分に課した。そうした日々の生活の中で

最も大切にしたことは、「祈りを聞かれる神」を体験することであった。・・・・・・・

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彼はよく祈った。しかしその祈りを誰にも話さなかった。神がその祈りにいかに応えて下さるか。ひたすら待った。父や、母にまた友達に自分の願いを語れば、彼らはすぐにそうしてくれたかもしれなかったが、神が御手をもって、彼らを動かしてくれるのを

待ったのである。・・・・・・

私たちは、しばしば、「〇〇さん、あなたのために祈っていますよ」あるいは、「こんなことお願いしていいかしら?」と友にいうことがある。それはけして、悪いことではない。苦楽を共にという信徒同士の聖なる交わりの一環である。しかし、少年はその言葉を口に出さない。結果として、少年の祈りが聞かれ、友の喜びが満たされ、あるいは悲しみが癒されれば、少年にとって、「本望」だからである。主なる神、はわたしを試みてはならないと言われているが、試みを経験するのは少年の方であった。

この少年は、有名な宣教師であったであろう。多分どこかでその名前を私たちは聞いていたはずだが、残念ながら、思い出せない。私たちはこうした人たちの働きで、福音に与っている。

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    ☆        ☆        ☆

  ・・・次のような主のことばが私にあった・・・

《わたしは、あなたを胎内に形造る前から、

 あなたを知り

 あなたが腹から出る前から、あなたを聖別し、

 あなたを国々への預言者と定めていた》

         (エレミヤ書1章4・5節)

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