イミタチオ・クリスティ

村の小さな教会

7月16日(木):パイプの煙

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楽家、団伊久万氏の随筆集に「パイプの煙」というのがある。いつか読んでみたいと思っていたが、ついぞその機会が巡ってこない。氏の書かれたものだろうか。学者も、特に芸術家などは机に向かっていたところでたいして、いいアイデアなど浮かんでこないというのである。そういえばどこかの天才数学者も、同じようなことを言っていた。インスピレーションが働くのは、心がリラックスしている時であると。・・・・・

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ここ数年来、禁煙問題なのか、喫煙問題なのか、随分騒がしい

小宮山何とかという大臣が喫煙問題を、国会で取り上げてみたものの話を聞いていて、しらけてしまった。そもそも、禁煙令は江戸時代から「発布」されてきた古い歴史はあるが、成功したためしがない。時の為政者よりも、庶民の方が賢いという証左でもある。それに、この問題はどことなく、「魔女狩り的要素」が含まれている。口を開けば「喫煙者が癌になる確率は、タバコを吸わない人の何倍」だとかまことしやかに言われているが、おそらく、あまり当てにならない数字である。近年喫煙者が激減しているのに、癌患者は一向に減らないし、逆に増えているくらいである。この問題は、声高に、ヒステリックに論じるより、医学的、

(精神医学も含め)科学的、統計学的に調査研究が必要なようである。私は、個人的にはそんな必要は感じないが・・・・・・

以前、お客さんの所へ行ったら、ご主人が玄関先に空き缶を置いて、タバコを吸っていた。「俺が建てた家なのに、女房、子供に追い出され、こんな所でなきゃタバコが吸えない」と。諦め顔で言っていた。ずうと昔は、仕事場なんかでは逆だった。タバコも吸えない奴は向こうに行ってろ!。だった。・・・・・・

私も、喫煙が健康に害がないとは言わない。歯医者さんに通うようになり、一時タバコを止めた。悔し紛れに言う訳ではないが、

私の場合、逆に「不健康」になった。歯の治療にはよかったが、

体重が8キロも増え、動作と思考能力が鈍くなった。物忘れが多くなって、言葉が出にくくなった。ちえ子様は「お歳のせい」だと言うけれど、それだけでないことも事実である。・・・・

正直なところ、この問題は次の一事を除いてどうでもよいことである。禁煙を叫ぶとき、その根底には「魔女狩り的要素」が含まれているということである。喧々囂々(けんけんごうごう)の議論をしてもせんないことである。私などは、引退したら(今はもう引退状態であるが)書斎に籠って、モネの爺様のようにパイプの煙をくゆらせながら、心残りにしてある「書物」を読みふけり、そして時が来たら、ポトリとパイプを置いて、眠りに就きたいものだと願っている。

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  ・・・『今日も、元気だ タバコが うまい』・・・

   ☆天邪鬼だねえ・・・(あまのじゃくだねぇ)☆

     ☆・・・ふん、昔からさ・・・☆

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お怒りの方は 上のおねーちゃんを見て、気を静めて下さい