浅田次郎 著の長編歴史小説。中国清朝、西太后と王朝の崩壊を描いた小説。題名の、蒼穹とは青空のこと。昴とは六連の星(星団)。著者の浅田次郎は、「私はこの作品を書くために作家になった」と著書の帯に書いてあるそうである。作家の中にはこういう人が何人かいる。この人物、この出来事を書きたいが為に物書きになったと・・・・
残念ながら、今回は浅田氏の本は読んでいないが、たまたまテレビでこのドラマを見た。全部はみれなかったが、作品自体も未完らしく完結していなかった。それにしても、西太后を演じている、田中裕子の演技が素晴らしかった。この日中合作のドラマはなかなかの出来栄えであった。
☆ ☆ ☆
徳川幕府 AD1603~1867年
中国清朝 AD1636~1912年
余談であるが、私は歴史ものが好きで、子供たちに歴史を教える
先生になろうかなと思って、大学のとき、教員資格を取った。
幸か不幸か諸事情で、教員試験を受けることなく終わった。
元々、体制に組み込まれることに、抵抗感は持っていたし、自身でも務まらないだろうと感じていた。それに、やや左前の「思考」をもっていたので、早晩、不良教師のレッテルを貼られるのがオチであった。そんなわけで、歴史の教科書は、さておいて
歴史ものの本は結構楽しみながら読んだ。・・・・・・・
この度、年代を調ていて気づいたのだが、徳川時代と、清朝の興亡の年代がほぼ重なっているのである。上に載せた「絵」が
当時の中国の状態をよく現わしている。歴史学者が分厚い歴史書を書くよりも、この一枚の「漫画」にはかなわない。
(中国と書かれているパイが、列強により分割されている風刺画
人物は、左からイギリス、ドイツ、ロシア、フランス、日本。
後列の手を挙げている人物は清を現わしている。。・・・・・
欧米列強の死臭に群がるハイエナの獰猛さが漫画化されている
可笑しいのは、いかにもしたり顔したちょん髷(まげ)姿のサムライ日本がいることである。時期は1900年前後の事、日本がちょん髷を結っているはずもないのだが、列強の日本を侮る目がある。明治維新以来日本は不平等条約の締結によってどれほどの国富を簒奪されてきたか、はかり知れない。しかし、シナほどはひどくはなかった、その違いは何処にあったのか・・・・・
今日は、久しぶりに、小春ちゃんのおばーちゃんから、便りがあった。しばらく音沙汰なかったので心配していたのだが、ちえこの誕生カード(枇杷島教会より)に彼女の添え書きがあって、ほっとしていたところだった。いつもの、手作りのパンとジャム
など、沢山段ボールに詰め込まれていた。俺も年取ったかな、
涙腺が緩む。