本荘市にいた頃、得意先回りはバイクを使っていた。込み入った住宅地をひょいと曲がると、そこに警察官が立っていて、止められた。一時停止をしなかった。こういう場合、止まった止まらないで争っても勝ち目はない。反則切符を切られた。会社へ帰ってから、どうにも合点がいかない。
現場へ戻ってみると、道の角に立っていなければならない、一時停止の標識が倒れていて、運転者には見えない様になっていた。『しめた！』これで、ひっくり返せると思い、警察署へ行って先ほどの警察官を探し、事情を話した（ねじ込んだ）。「標識が倒れていて見えなかったんだから、仕方がないだろう・・・現場へ行って見ますか？」というと、渋々、「反則切符」破いて見せた。これが一勝目。これも本荘市での出来事。会社の営業所兼自宅は国道を沿って入る細い道の半ばにあった。そこはたまたま通学路に当たり、規制された時間帯は通行証を持っていなければ通れない決まりになっていた。そこの入り口の道に警察官が立っていた。バイクで帰宅しようとする私を止めて、「通行証を見せろ」と言われた。一応通行証は作っていたが、運悪く不携帯で、期限も過ぎていた。俺の家はこの二十メートル先だ、そこまでしなくてもいいじゃないか、と言っても、この石頭の警察官は、違反切符を切った。切符を貰って、会社へ帰ってみたもののどうにも腹の虫が収まらない。翌日警察へねじ込んだ。「たまたま、期限が切れていただけじゃないか。元々許可申請は出してある、それが切れていたからと言って、「反則金」を納めるめるくらいなら、裁判にかけても争う。そう警察署で啖呵をきった。「勤め先は何処だ」というから〇〇商事だ！。警察官は、「ふん、金貸しか！。汚いやつだ」と言った。そしてこれまた、渋々反則切符を破いた。これで２勝目である。三度目はしくじった。帰郷してからのことである。東大館駅の前に一時停止の場所をス～と通るとそこに警察官がいて、止められた。この場所はちょっとわかりにくい所で、地元の人でもない限り、案外皆素通りする。もっとも、検問は大体そんなところでやる。私もその日は機嫌が悪かったので、態度が悪かったのだろう。
その警察官は「検挙します」と言った。たかが一時不停止なのだが、裁判所おくりとなり、反則金では収まらず、「罰金刑」になってしまった。裁判所から呼び出しの通知が来て、行ってみると、二十人ばかり呼び出されていた。「犯罪者」の集団に入ってしまった。写真を撮られ
指紋を取られ、「前科一犯」の栄誉が与えられた。「一敗」した。・・・
そう言うことで、警察との戦いは、いまだに、2勝1敗のままである。・・
元々、幼いころから「喧嘩士」のあだ名の通り、江戸っ子ではないが、三度の飯より喧嘩が好きな方であった。たかが交通違反のことだが、どこかにそうした、へそ曲がりで、反逆児的なものを、うちに抱えていることは
多分まちがいないのだろう。特に、役人的発想や、威圧的、権力などに対しては、異常に反応してしまうところがある。そんなとき、私はやはり教師にならなくてよかったな、と思ってしまう。たぶん、そのことは心のどこかで察していたはずである。進藤龍也や、井上薫など私より上のクラスにいる。刺青もあるが、見せようかと言われたことはあるが、見たところでせんないことで、お断りした。町の温泉でもそんな者がちょくちょく見かけるので、敢えて見る必要もない。これは内緒話だが、と言ってブログに書くのはおかしなことだが、イエス様も、案外、反抗的で、へそ曲がりで、反逆児であったような思いをさせられる時がある。ただし、イエス様の場合、そのお言葉や、行いには、「それでいいんですか？」というメッセージが含まれているような気がするのである。権力や、いきがる者たちへの、「反逆」であり、私のつまらぬ、反抗心とはどうやら「雲泥」の差がありそうである。・・・
いずれにせよ、強権的、権力的な事は嫌いである『野にありて生きる』が、少々気障な言い回しであるが、それが一番自分に似合った生き方だったと、この歳になって感じている。2勝一敗、そこいら辺が丁度いい・・・・・
今日は、眼科へ行って、眼帯を取ってもらい、帰りにはこっそり運転してきた。先生はしばらく控えるようにとの仰せであったが、ちえこの運転よりマシだろう。それにしてもどうしてあんなに運転が下手なのか理解に苦しむ。もう免許を取って25年にもなるのに、スーパーへの買い物にも一人で行けない。毎日アルとあそんでいる。このところ雨で、まるは山へ行きたがっている。顔に出ている。午後晴れ間をみて走らせて来た。どうしてあんなに走りたいのかね、けっこうきついやまみちなのだが・・・・・
