イミタチオ・クリスティ

村の小さな教会

10月26日(火):詩集 死の淵より 高見順

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『主よ。深い淵から、私はあなたを呼び求めます。

主よ。私の声を聞いて下さい。

私の願いの声に耳を傾けてください。

主よ。あなたがもし、不義に目を留められるなら、

主よ。誰が御前に立ちえましょう。

しかし、あなたが赦してくださるからこそ

あなたは人に怖れられます。(詩篇130篇1~4節)

その頃、天竜川で川下りをしていた舟が転覆して5名の命が淵に沈んだ。淵というのは、緑色の水が流れる、深くて恐ろしいところである。詩人も私たちもそこから、主を呼び求める。この小説家は癌になって、この詩集を書いた。

 

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見つめる

犬が飼い主をみつめる

ひたむきな眼を思う

思うだけで

僕の眼に涙が浮かぶ

深夜の病室で

ボクも眼をすえて

何かをみつめる。

 

執着

ハナクソを丸めていると

なかなかこれが捨てられぬ

なんとなく取っておいた手紙のように

このつまらぬものが

生への執着のように捨てがたい。

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