イミタチオ・クリスティ

村の小さな教会

9月11日(日):はばからず、また妨げられることもなく (2)

使徒行伝は勝利を告げる歓呼をもって閉じられている。「はばからず、また妨げられることもなく」と訳されているギリシャ語は、ただ一語である。しかもこの一言は、っ勝利を告げる叫び声である。これはルカが伝えたこの物語の頂点である。・・・・・

うちの愛犬ルカ。秋田犬。メス2歳

パウロにこの後何が起ったのか。迫害を受けたのか、それとも釈放されたのか。これらについて、ルカは何故伝えなかったのであろうか。それはルカの目的でなかったからである。冒頭で、ルカは使徒行伝を書く目的として、イエスが弟子に命じられた言葉を伝えている。「あなたがたは、エルサレムユダヤ、サマリヤの全土、さらに地の果てまで、わたしの証人となるであろう。「使徒行伝1章8節)・・・・・・・・・

使徒行伝はここで終わりを告げる、30年ほど前、エルサレムに始まった物語は、ローマで終結する。それは神の奇跡以外のなにものでもない。使徒行伝のはじめ、その数を指折り数えることのできた教会が、今や何十倍、何千倍となって数えることさえできない。十字架につけられたナザレの男の物語は、世界を総なめにし、勝利の道を進み続け、今や、「はばからず、また妨げられることもなく」、ローマで宣べ伝えられている。福音は世界の中心に及び、こだわりなく述べ伝えられている。ルカの使命は終わったのである。・・・・使徒行伝終わり・・・・・

(W・バークレー。解説より)