イミタチオ・クリスティ

村の小さな教会

8月4日(金):H・ジェイコブズ博士

キリスト教教義学の著書の中で、翻訳者の鍋谷莞爾教授が博士のエピソードとして紹介している面白い話がある。【ある時、ジェーコブズは近所の散髪屋で散髪をしてもらったが、翌日また散髪屋にやって来た。店の者が「ジェーコブズ博士、何か御用ですか?」と尋ねると、「散髪をしてもらいたい」と頼んだそうである。数日経って、今度は、銀行の窓口に立っていたので、係の者が「ジェーコブズ博士、何か御用ですか?」と尋ねると、「散髪して貰いたい」と頼んだそうである。古きよき時代に、神学に没頭する学者の風貌をうかがわせる話である。・・・・・・

大学の先生の名赤にはおかしな人がいる。ある朝、松村某教授は、背広を着て、ネクタイを締め、カバンを持ち自宅を出た。バスの停留所でバスを待っていたのだが、何か周りの人が、怪訝そうにこちらを見るので、どうしたのだろうと思いつつ、ふと足元を見ると何と、ズボンをはいていなかったというのである。これもまた古きよき時代の話である。・・・・・

ところが最近の大学教授は、胸のポケットに手鏡を入れているそうである。それで女子高生のスカートをどうの、河野と裁判沙汰になっているそうである。この際、彼が有罪かどうかは、些細なことである。そもそも、教授なる者が、手鏡を持ち歩くこと自体私には「万死」に価すると、考えるのだが・・・・。