イミタチオ・クリスティ

村の小さな教会

4月6日(月):ミキさん ミキさん気分は・どう?!

   

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 私の古い、古いお友達が天国に旅立ちました

     聖書の中にこんなお話が書かれています

あるお金持ちがいて毎日贅沢に遊び暮らしていました。ところが、その家の門前にラザロという全身におできのある貧乏人が寝ていました。犬が来て、ラザロのおできを舐めるようなありさまで、いつもおなかをすかしておりました。・・・やがて、金持ちは死にました。ラザロも死にました。しかし、このさみしい貧乏人が死ぬと、天使が来てラザロをアブラハムのふところに連れていきました。一方、生前ラザロを見ながら知らんふりふりしていた金持ちは、ハデスという地獄のようなところにおりました。・・・・「アブラハム様!どうかわたしを憐れんでください」。アブラハムは、金持ちだった男に言いました。「おまえは、生きている間、よいものを受けました。ラザロは生きている間、たくさん悲しい目にあいました。しかし今、慰められているのです」。・・・・私の古い信仰のお友達、ミキさんは70余年生かされました。・・・・根がとても明るい人でした。小児麻痺のひとで、生まれて以来立って歩いたことがないのです。気の毒だと思っていても、ミキさんと話していると、いつの間にか彼女が障害者であることを、ついつい忘れていることが何度もありました。私が大館教会に帰って来た時、ミキさんは教会から離れていました、私は毎週、日曜日の朝迎えに行きました。何回も断られましたが、何度も行きました。そして、ついに、私の車に乗ってくれました。5年間日曜ごとにそうしてミキさんを送迎しました。嬉しかったのは、車椅子を手に入れ、自力で通うようになりました。階段も私が背負って上っていたのですが、這って上がり始めました。ミキさんはそんな頑張りを見せてくれたのです。・・・・昔、昔の話になりますが、ある牧師さんのところに、その地方を治めるローマの総督から命令がありました。「教会の財産を全てわたしの元に持って来なさい」。それで、牧師さんは教会の中の貧しい人たち、障害者、病む人たち連れて行って、総督の前で言いました。「これらの人たちが教会の宝、財産です他には何もありません」・・・・私たちは障害者に接するとき、お世話した、~してあげたという感覚を持ちます。しかし、それは違うのです。牧師さんのいうことは本当なのです。彼らは教会の宝なのです。私たちは、そのひとを通して、神様から恵みを受けるのです。人の心の優しさ、強さを教えて貰うのです。ミキさんは70余年その務めを果たしたのです。この世では手足を伸ばしたことのないミキさんも、今は思いっきり手足を伸ばし、大声を上げ、野山を駆け巡っているのかな!!!。

     ミキさん ミキさん気分は・どう?

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