イミタチオ・クリスティ

村の小さな教会

6月27日(土):北欧の杜

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わたしたちが毎朝あるいている北欧の杜公園は、旧鷹巣町と隣町の境目にある広大な台地で、戦後この未開の台地に、入植者が入って酪農(牛を飼った)を始めた。今も、そのサイロと厩舎が北欧の国々に見られるように、点在している。・・・・

ビートルズの曲に、ノーウエジアン・ウッドという曲がある。

日本語訳では、ノルウエーの森とか(?)らしい。20年程まえ、県の担当者が、ビートルズの曲を連想して、命名したのかなと、勝手に想像して笑ったものだが、ノルウエーの森にしては、貧弱過ぎた。しかし、この台地も20年もたつと、苗木も成長し、森林浴も出来るほど「立派」になった。

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4月、5月は北国では梅や桜と、百花繚乱の時期を迎える。

南の方では、ウメと桜は咲く時期が異なるが、秋田では、ほぼ同時期に咲く。6月は若葉の季節である。私には、この若葉、青葉の季節が一番美しくおもえる。桑の実が熟していた。小豆(あずき)大の位の桜の木の実が無数になっていた。それらを数粒口に含んで、昔懐かしい「赤とんぼ」の歌をおもいだした。やがて鶯(うぐいす)が高い木の梢で鳴き始めた。

ケッキョ、フー、ケケッキョ、この春生まれたばかりなのか、かなり鳴き方が下手なので、ホーホケキョ、ホーホケッキョ、

・・・とちえ子と二人で鳴き方の指導した。その効果があったかどうか知らないが、2週間もすると、「ホーホケキョ」と鳴けるようになった。それから間もなく、鳴き声がピタリと止んだ。このかわいい天使たちは、里を離れ深山に渡って行ったのである。高い山の稜線で谷一杯にその歌声を響かせるために。

 歩き始めると間もなく、森の向こうから朝日が差し込んでくる。今、テレビで放映中の「朝が来る」のである。この時間何組かの人たちと顔を合わせる。警察犬の訓練士の人たちも毎朝中央の芝生で訓練している。そのうちの一頭は、わたしの同級生の奥さんが行方不明になった時、捜し出してくれたそうである。「ありがとうね」というと、この気品溢れるシェパードはみじろぎもせずに、背筋を伸ばして座っていた。

註:この稿は「朝がきた」のテレビドラマが放映されていた頃に書かれたもので、歳とったので、何年前か、忘れた、赦せ。

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この北欧の杜は、朝のウオーキングには最適なコースなのだが

熊騒動があって、今は場所を変えて歩いている。実際、車の前を熊が横切り、危ういところであった。今の場所も、安全ではではないが、犬を連れていくのだが、こいつがどうも怪しい、

一番最初に逃げるのは、犬のまるだと、ちえ子と二人で話している。