あなたの若い日に、あなたの創造者を覚えよ。わざわいの日が来ないうちに、また、「何の喜びもない」という年月が来ない前に。
太陽と光、月と星が暗くなり、雨の後にまた雨雲がおおう前に。
その日には、家を守る者は震え、力ある男たちは身をかがめ、粉ひきの女たちは少なくなった仕事をやめ、窓からながめている女の目は暗くなる。
通りのとびらはとざされ、臼をひく音も低くなり、人は鳥の声に起き上がり、歌を歌う娘たちはみなうなだれる。
彼らは高きところを恐れ、道でおびえる。
アーモンドの花は開き、いなごはのろのろ歩き、ふうちょうぼくは花を開く。だが、人は永遠の家へ歩いて行き、嘆く者たちが通り歩き回る。
こうしてついに、銀のひもは切れ、金の器は打ち砕かれ、水がめは泉のかたわらで砕かれ、滑車は井戸のそばでこわされる。
ちりはもとあった地に帰り、霊はこれを下さった神に帰る。
空の空。伝道者は言う。すべては空。
・・・・伝道の書:12章1節~6節・・・・