9月16日朝、長男の政彦君から電話があった。『昨夕5時。父が召されました』と。
60年前、私がまだ高校生だった頃、大館ルーテル同胞教会の門をくぐった。その時、信徒として礼拝に出席していた先輩である。以来、濃淡の差はあったが、よき先輩信徒であった。私は高校を卒業し、横浜へ就職、一旦帰郷、さらに、仙台の大学へと、ルーテル教会には、出入りが激しかったが、その間も、一貫して教会を守って来られた。いつの頃からか、長老として、教会を支えておられたが、途中から、ルーテルを離れ、同市内の日本基督教団へ移籍された。そこでも、何年かして長老になって、おられたが、いろいろ、活動の範囲の広い人だった。営林署に勤務し、定年後は、自然遺産「白神山地」の保存に尽力した。市会議員も一期務め、とにかく、幅の広い人であった。・・
17日(土)。葬儀に出席。しばらくぶりで奥様の礼子さんお会いした。二男一女、末の娘さんのこずえさんにも会えた。この子が小さい頃、私がお宅に訪問し、ソファに腰かけると、すかさず、わたしの膝に飛び込んでくるのである。首に手を回し、頬ずりしてやめない。あれが、たまらなく懐かしく思え、やや、おばさんじみてきた、こずえさんを見ながら、含み笑いをして、帰って来た。