イミタチオ・クリスティ

村の小さな教会

4月2日(木):西瓜

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家の裏に百五十坪ばかりの土地がある。半分は仕事の資材置き場に使っているが、残りは粗末な柵をめぐらせて「ちえ子農園」にしてある。土をいじっていたいとあれこれ野菜などを植えている。あれこれ計算すると、私の魚釣りと同じで買ってきた方が安上がりなのだが、楽しめるだけ幸せなのだろう。・・・ちえ子はスイカが好きで、と言っても半端でない、ひとシーズンに10個くらいは食べる。その「ちえ子農園」にスイカを植えた。2年程文字通り物にはならなかった。隣の

おばあちゃんがまだ元気な頃で作り方を教わった。それで、なんとかスイカ畑もさまになってきた。・・・そんなある年、どういう訳かスイカの実がつかないことがあった。ちえ子が困って私に相談に来た。私の倫理感は極めて明瞭で、律法的である。結論は「切り捨てよ」である。「こんな広い土地を占有し実をつけないのはよくない。明日、草刈り機で刈り払うから、そう思え!!!」・・・さて、本当にその翌日、ちえ子が走って来た。

     おとーさん  お父さん  大変!!!

ちえ子の指さす方に、緑色に黒い縞模様、ソフトボール大の

「坊主」が葉陰から顔をのぞかせていた。「僕を切らないで」

    『よし よし いい子だ 大丈夫!!!』

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