イミタチオ・クリスティ

村の小さな教会

4月3日(金):七つの子

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カラスが好きだという人は余りいない。一見、悪魔のの申し子のようであり、実際、縁起の悪い鳥というように思われている。しかし、日本の童謡は実に見事に謳いあげている。

七つの子

カラスの赤ちゃんなぜ啼くの

コケコッコのおばさんの

あ~かいお帽子ほしいよ・・・

山の古巣へ行って見て御覧

可愛い七つの子があるからよ

可愛 可愛と啼くんだよ

おそらく日本の童謡は世界に類を見ないほど優しさのこもった童謡であろう。・・・昔、父がカラスを飼っていた。というより、カラスが勝手に来て、父が餌をやっていたのだろうとおもう。ある時、何日か、カラスがいなくなった。そうするうちに、「迷子のカラス」ということで新聞に載った。迷子になったのはいいが、そそっかしいカラス君、父親のハゲ頭とどこぞの人のハゲ頭を見間違えて、その人の肩に降りていったのである。そのハゲ頭の人は、人懐っこいカラスを保護し、警察に届け、かくして新聞種になったという、次第である。保護者である父は、自転車に乗って、随分離れた隣町まで、不良息子を引き取るように迎えに行った。・・・遠く、古い昔話である。

・・・アシジの聖フランシスコは、小鳥たちに説教した。ヨーロッパの子供たちは、この聖人が大好きで、動物とお話出来たと信じている。彼の伝記を読むと、大人向けに書かれた書物の中にも、大真面目で小鳥たちへの説教の逸話が載っている。・・・親子とはどこか似るようだ。私もカラスを飼っている。ボサボサ頭で直ぐに見分けがつく。名は「ぼうず」腹がへるとしきりに私の頭の上を飛び回る。犬の餌をひとつかみ手の平に乗せていると、ついばんでいく。うるさいので構わずにいると、居間の屋根の上に来て、ガチャガチャと騒ぎ立てる。

少し、甘やかしたかな???・・・ 

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アシジのフランシスコ