イミタチオ・クリスティ

村の小さな教会

8月5日(水):ああ、愚かなガラテヤ人

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『十字架につけられたイエス・キリストが、あなたがたの目の前に、あんなにはっきり示されたのに、だれがあなたがたを迷わせたのですか』ガラテヤ書3章1節

大館のルーテル教会で、宣教30周年の記念集会で、初代宣教師の、J・オルソン師が記念講演をされた。「昔からの地境」を移してはならない。(箴言23章10節)・・・・・・・・

30年前わたしたちが伝えた福音信仰に立ちそれを堅く守り通しなさい。との勧めであった。預言者とは、見えないものを見、聞こえない声を聴き、自分の犯したことのない罪過を悔い改めようとする者なのだろうか。ほとんど引退を前にしておられた、老宣教師の宣教奉仕、その胸の内に去来したものは何だったのだろうか。その頃、私は薄々気づき始めていた。30年で、教会と言えども「変質」し始めるのだと。・・・・・・・

それから20年、もうあの宣教師はおられない。50周年の記念集会で10分ほど「証」の時間をいただいた。オルソン師のいない今、私は、もう一度、オルソン師の言葉を語った。

『昔からの地境を移してはならない」と。しかし、ひとびとは

目の前の、ケーキや、お茶に忙しかった。

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ああ、愚かなガラテヤ人、岸 JTJ学長は、パウロのような熱情をもってこの書を講義された。いともたやすく最初の信仰からそれていこうとするガラテヤ人。しかし、この地境は決して変えてはならない。ルターはこのガラテヤの書の講義を終え、その宗教改革の狼煙(のろし)をあげたという。プロテスタント信仰にとって、この一書こそ、その教理の生命線である。・・・

この手紙は、ルターにとってはもちろんのこと、16世紀ヨーロッパの宗教改革運動を推進する最良の書となった。「ガラテヤ人への手紙」は宗教改革の行進曲と言われる。ルターにとって、特愛の書であり、「私は、この手紙と結婚した」とまで言わしめた。福音信仰の大憲章と言われるにふさわしい文書である。

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