旅に出ている期間を除けば、我が家には大抵動物たちがいた。古くは、中学生の頃は、伝書鳩を飼っていた。その頃流行りで、あちこちで伝書鳩を飼っていたものだった。あれって、本当に巣へ帰ってくるんだね。自転車で遠くへ連れて行って放すと、私より先にちゃんと「お家」の戻っているんです。・・・・・
☆犬編・・犬についてはこのブログで、二度紹介いている「御側にはべるもの」と「奇妙な癖のある犬」を載せている。おおよそ犬好きの人は、快活の人が多い。本来犬は群れをつくる習性をもっているが、群れをつくりつつ、強い犬から順に序列が形成される。それは、兵隊さんのように、絶対服従の社会である。そこで犬を飼うときには、主従関係をはっきり覚えさせないと、いわゆる、神と人、人と犬、この関係を崩すと、わがままな人とわがままな犬になってしまう。そして立派なクリスチャン、従順な犬の関係が出来ると、犬ほど主人に忠実なものはないし、立派なクリスチャンは神に当てされる。今もこの時、愛犬マルは、廊下で私のニオイと物音を聞いて、「はべっている」・・・・
猫編・・今年の５月に、動物愛護センターから、猫を譲り受けてきた。そのいきさつについても、猫のアルがやって来た、で掲載している。私が書斎に籠りっきりになることが多いので、ちえこが寂しがって、いい歳をして泣きべそかくので、インターネットで調べて、いいやつを見つけて、秋田まで三日も通って、連れてきた。動物愛護センターの担当者が、偶然顔見知りで、便宜をはかってくれた。猫好きの人は、どちらかというと、寂しがり屋で、繊細な人が多い（当てはまらない場合もあるが）借りてきた猫は、借りてきた猫の素振りを見せていたのは、およそ、一日くらいで、
あとは、我が物顔でふるまっている。よほどちえこと相性が良かったのか
完全になついてしまった。少しでもオカ～さんの姿が見えないと、家じゅうかけ回ってニャ～、ニャ～探すありさまである。その分、一応一家の主であるはずの私は完全無視される。最近は、一家の主が座る椅子の争奪戦に明け暮れている。高級ホテルに備え付けられているような、立派な椅子が私の居場所なのだが、一寸席を外すと、すかさず奴が占拠してしまう。この点犬とは全く違う。犬は私が行くと道をあける、そして従ってくるのだが、猫のアル君は頓着がない。それでも、以前は何処か品のよい家で飼われていたようで、食事も、排せつもよく躾けられているので、いい子
だ。・・妙な癖があって、足をプルルン、プルルンと振るわせて歩く。
「キッタネ～ユカダナ、プルルン、プルルン、ソージシテンノカヨ」・・
オカーさんあれ嫌味だよ！・・電熱マットを買ってやったらご機嫌！
烏（カラス）編・・父の代から烏には縁がある。以前犬を住まわせていた
一坪半ほどの小屋の屋根にいつも烏がやって来ていた。ガァ～、ガァ～変な鳴き声を出し、頭がボサボサで、すぐ見わけがつく、今は犬の駆けっこで、ひと山ぐるりと回って、その終着地に工事現場があって、そこの屋根の上で、私たちを待っている。そこで犬の餌をわけてあげる。つがいらしく、ひとしきり自分で食べると、連れ合いに声をかける。すると、電線の向こうら、飛んできて一緒に朝飯にありつく。ここのところ、三日ばかり天気が悪く。山へ出かけずにいたら、やつは、私の居場所を知っていて、書斎の屋根の上に来て、ガチャ、ガチャと騒ぎ立てる「おい、よしのり、メシよこせ」仕方がないので、屋根にパラパラと餌を蒔いてやった・・・
・・・ハテ？、と私は考えた。私も犬や、猫や、烏のように、神様に厄介かけているんだろうな～と。それでも、私が、彼らを可愛く思うように、
神様も、私を慈しんでおられるのだろうか・・・・・
今日は午後から天気がよくなったので、山へ行って来た。いつもの所に烏のボウズがいなかったので、帰ってきたら、どこかで見ていたのか、屋根の上で騒ぎだした。居間へ帰ると当たり前のように、アルが「我が椅子」を占領していた。居場所がない。アルも一つだけ役に立つ。朝、私が起きると、どういう訳か、３０分くらいすると、オカ～さんの顔を引っ掻いて起こす「お父さんが出掛けたぞ、起きろ、起きろ」と。・・・・
