イミタチオ・クリスティ

村の小さな教会

7月29日(木):十字架の七言 (2)

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『よく言っておくが、あなたはきょう、わたしと一緒にパラダイスにいるであろう』(ルカの福音書23章43節)

これは共に十字架にかけられた盗人の一人に言われた言葉です。二人の盗人は初めのうちはイエスをののしっていましたが、その一人はイエスの態度や第一声を見ききして、これはただ人ではない、神からつかわされたメシアであるとさとりました。それと同時に彼の態度は一変し、彼はもう一人の盗人をたしなめるとともに、イエスに向かって、「イエスよ、あなたが御国の権威をもっておいでになる時には、わたしを思い出してください」(ルカの福音書23章42節)と願いました。それに対して言われたのがこの言葉です。・・・・・

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これを詳しく述べるならば、「お前の生涯は今まで、どんなに罪深いものであったにせよ、今その罪を悔い、わたしをメシアと信じた以上、お前の魂は救われ、死後もわたしと共に祝福にあずかるであろう」というのです。「パラダイス」とは、当時のユダヤ人の観念では、義人の魂が死後に行く所で、俗に天国と同じ意味でした。従って、この言葉は、一時間前までイエスに敵していた人が、一転してイエスを信じた鮮やかな回心を是認し祝福した言葉です。それによってどんな罪深い人でも、またたとい最後の瞬間でも、悔い改めてイエスを信じるならば救われるという希望を明らかにしています。

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『見よ、今は恵みの時、見よ今は救いの日である』(第二コリント6章2節)とあるように、生きている人間にとっては、時々刻々が恵みの時、救いの機会なのです。(由木 康師)

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台風一過。といってもいつもどおり木々の小枝を少し揺らしただけですんでくれた。朝は、意外にさわやかで涼しさもあった。金田長老の奥さんから依頼が網戸の修理に出かけてきた。しかし、仕事をたたんで随分になる、他のお客さんはみんなお断りしているのだが、金田さんのことであれば、断るわけにもいかず、出かけたのはいいが、さっぱり仕事がはかどらない、私もヤキが回ったか?・・・・
奥さんは、面会できないのに三度も病院に通っている。どうやら筆談しているらしい。どんなに心細い思いをしているか・・・・

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千代さん大変ね・・うん、ちょっと疲れ気味・・あなたが冬に着ている綿入れ、金田さんのおじいちゃんの物でしょう?・・そう、あれ半世紀前の物だな暖かいよ・・