イミタチオ・クリスティ

村の小さな教会

9月26日(月):イミタチオ・クリステイ 総集編 序文 

・・・・・はじめに・・・・・

イミタチオ・クリステイは、500年程前にドイツの一修道士の書いた書物である。日本語では「キリストにならいて」と訳されている。西欧では聖書に次ぐほど読まれているという。日本語訳は、旧くはキリシタンの時代に出されている。そういう書物なのだが

昔も今もこの書を読んだという人には、なかなかお目にかかることもない。・・・・

 この名もなき一修道士のつましい本は現代社会、騒がしい世にあってはほとんど時代遅れの想いを抱かせのであるが、現代のキリスト教会や、わたしたちの忘れ去っている重要な事柄を気づかせてくれる。・・・・・・

 信仰歴50年も超えると様々なところで軋みが出てくる。この世の言葉とイエスの言葉が混ざりあって、何事も安易で無難な方へ足が向いてしまう。そして、いつしかただの人になっている。

 今年後期高齢者になった。「老・病・死」。釈迦の悩みが現実味を帯てきた。先日、80歳を越えた元老牧師が「御国が近くなりました」と電話してきたという。津軽を出て50年、異郷の地で伝道し、故郷へ帰ることなく、その地に骨をおくらしい。

・・・・・・・イミタチオ・クリスイ・・・・・・・

後期の残された時を、イエスの言葉に静かに耳を傾けてみたい・・・・・・