イミタチオ・クリスティ

村の小さな教会

6月30日(金):総論賛成、各論反対。

【中国の民話】陳家で結婚式があるのでご馳走を出すことになった。陳さんが動物たちに相談したら、みんな大賛成だ。そこで「ガチョウを絞めよう」と言ったら、ガチョウは「ご冗談を、私は卵を産んでいますよ。

あそこに役立たずのオンドリがいるのに」と言った。オンドリは「何を言うのです。私は朝を知らせる神聖な役目がある。あそこに羊がいるじゃないですか、とトサカを立てた」。羊は「私の毛で、あなたがたは暖かい冬を過ごしているじゃありませんか」と穏やかに犬の方を向いた。犬は「なんて恩知らずだ、イタチの襲撃を防いでいるのは誰だかご存じか。

馬がいるじゃないか」と吠えたてた。馬は「あなた方が遠い所へ行けるのは誰のおかげだ、同じ背中でも、牛とは違う」と答えた。その牛は、「私なしに耕すことができますか」・・・・・・この話、どこまで行ってもキリがない。とにかく話が「御馳走」に戻る度に全員異口同音に「賛成」と言い続けたそうである。